画像はまるでアンティークカフェのような井上さんのアトリエ
フランスの格言をモチーフに、言葉・色・素材が幾重にも重なり合う、井上陽子さんによるコラージュ&ドローイングの融合作品3点をご紹介します。タイポグラフィアートとしての表情も持ちながら、「好みと色彩について議論すべからず」「禍を転じて福となす」「時代が変われば風習も変わる」——普遍的なフランスの格言たちが、色と形を纏い、新たな表情で語りかけてきます。ぜひ間近でご覧ください。


「2022-02」
「好みと色彩について議論すべからず」「禍を転じて福となす」——二つのフランスの格言を軸に構成された、井上陽子さんによるコラージュ&ドローイングの融合作品です。ティールブルーとベージュの大胆な色面構成に、黒い縦のラインが鋭いアクセントを加え、言葉と素材、色と余白が幾重にも重なり合います。


「2024-02」
「禍を転じて福となす」「時代が変われば風習も変わる」——フランスの格言が層を成すように刻み込まれた、井上陽子さんによるコラージュ&ドローイングの融合作品です。グレーを基調とした落ち着いた色調の中に、大きな文字の造形と「temps,(時)」の言葉が浮かび上がり、一点だけ置かれた鮮やかなブルーの円が静かな存在感を放ちます。時間と変化をテーマにした、奥行きのある一枚です。


「2025-14」
古書を思わせるページを土台に、鮮烈な赤と深みのある紺の色面が力強く対峙する、井上陽子さんによるコラージュ&ドローイングの融合作品です。「ADELINE」の文字や判読しきれない手書きの走り書き、右下の金色のテクスチャが重なり合い、時間の堆積を感じさせる独特の世界観を生み出しています。余白と密度の緊張感あるバランスが印象的な一枚です。

井上陽子 / Yoko Inoue
京都造形芸術大学、洋画コース卒業。世界中を旅して目にした風景や日本での日常の景色を、自身というフィルターを通し、ドローイングやコラージュ作品として発表している。通常の創作活動以外にも、書籍表紙やCDジャケットへの作品提供、著書の出版など、さまざまな境界を越えて活動中。
京都造形芸術大学、洋画コース卒業。世界中を旅して目にした風景や日本での日常の景色を、自身というフィルターを通し、ドローイングやコラージュ作品として発表している。通常の創作活動以外にも、書籍表紙やCDジャケットへの作品提供、著書の出版など、さまざまな境界を越えて活動中。