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人気の抽象画をインテリアに。取り入れ方と選び方のヒント
画像は貴真さんの「23 DEC 17 フレーム50+額装マット付き」 近年、インテリアにアートを取り入れる方が増えていますが、なかでも特に人気を集めているのが抽象画です。その理由のひとつは、抽象画ならではの“自由な表現”にあるようです。具体的なモチーフを持たない抽象画は、見る人の感じ方によって印象が変わるため、空間に個性や余白を与える存在として親しまれているのかもしれません。また、テイストを選ばずどんなスタイルのインテリアにも自然となじみやすい点も、多くの人に選ばれている理由のひとつと言えるでしょう。 1. 抽象画がインテリアにもたらす効果 抽象画は、形や色の組み合わせによって空間にリズムや奥行きを生み出します。例えば、曲線を多く含む作品は柔らかな印象を与え、直線的なデザインのものはシャープでモダンな雰囲気を演出します。さらに、具体的なモチーフがないため、見る人の想像力をかき立て、空間にストーリー性や奥行きをもたらすことも特徴の一つです。 2. 抽象画の選び方 抽象画をインテリアに取り入れる際には、以下のポイントを意識するとよいでしょう。 ● 色の調和:部屋の色の組み合わせ(壁や家具、カーテンなどの主要な色)と統一感のある作品を選ぶと、まとまりのある空間が生まれます。 ● サイズのバランス:大きな壁には存在感のある大きめの作品を、狭いスペースには小さめの作品を飾ると調和がとれます。 ● 配置の工夫:一枚の大きな作品を主役にするのか、小さな作品を複数並べて壁をアートギャラリーのように演出するのかによって、空間の印象が大きく変わります。 3. インテリアとの調和とおすすめの抽象画 抽象画を飾る際に重要なのは、空間全体との調和です。インテリアのスタイルに合わせて適した作品を選ぶことで、より魅力的な空間を演出できます。 ナチュラルなインテリア(木の質感や温かみのある空間) ● 柔らかい曲線や有機的な形を取り入れたデザイン● アースカラーやパステルカラーを基調とした作品● 水彩のようなぼんやりとした優しい雰囲気のもの ...
人気の抽象画をインテリアに。取り入れ方と選び方のヒント
画像は貴真さんの「23 DEC 17 フレーム50+額装マット付き」 近年、インテリアにアートを取り入れる方が増えていますが、なかでも特に人気を集めているのが抽象画です。その理由のひとつは、抽象画ならではの“自由な表現”にあるようです。具体的なモチーフを持たない抽象画は、見る人の感じ方によって印象が変わるため、空間に個性や余白を与える存在として親しまれているのかもしれません。また、テイストを選ばずどんなスタイルのインテリアにも自然となじみやすい点も、多くの人に選ばれている理由のひとつと言えるでしょう。 1. 抽象画がインテリアにもたらす効果 抽象画は、形や色の組み合わせによって空間にリズムや奥行きを生み出します。例えば、曲線を多く含む作品は柔らかな印象を与え、直線的なデザインのものはシャープでモダンな雰囲気を演出します。さらに、具体的なモチーフがないため、見る人の想像力をかき立て、空間にストーリー性や奥行きをもたらすことも特徴の一つです。 2. 抽象画の選び方 抽象画をインテリアに取り入れる際には、以下のポイントを意識するとよいでしょう。 ● 色の調和:部屋の色の組み合わせ(壁や家具、カーテンなどの主要な色)と統一感のある作品を選ぶと、まとまりのある空間が生まれます。 ● サイズのバランス:大きな壁には存在感のある大きめの作品を、狭いスペースには小さめの作品を飾ると調和がとれます。 ● 配置の工夫:一枚の大きな作品を主役にするのか、小さな作品を複数並べて壁をアートギャラリーのように演出するのかによって、空間の印象が大きく変わります。 3. インテリアとの調和とおすすめの抽象画 抽象画を飾る際に重要なのは、空間全体との調和です。インテリアのスタイルに合わせて適した作品を選ぶことで、より魅力的な空間を演出できます。 ナチュラルなインテリア(木の質感や温かみのある空間) ● 柔らかい曲線や有機的な形を取り入れたデザイン● アースカラーやパステルカラーを基調とした作品● 水彩のようなぼんやりとした優しい雰囲気のもの ...

フレックスギャラリー岡山店さまでイベント開催中
フレックスギャラリー岡山店さまにて、 5/17(土)~6/15(日)までの期間限定で、a good view のポップアップショップがオープンします。 フレックスギャラリー岡山店は、岡山市北区田中に位置する、暮らしを彩る雑貨とインテリアのセレクトショップです。アクセサリー、ファッション、キッチン、フレグランス、植物、自転車など幅広いテイストの雑貨を取り揃え、家具はカリモク60、momonaturalなどを展開。キッズスペースも新設され、お子様連れのご家族にも安心してお買い物を楽しんでいただけます。隣には自家焙煎コーヒー豆の販売を行っているBESSO COFFEEもありますので、ご家族で寛ぎながらライフスタイルグッズを眺めて過ごせる人気のショップです。 フレックスギャラリー岡山店 店舗住所:〒 700-0951 岡山県岡山市北区田中119-101開催期間:5/17(土)~6/15(日)営業時間:11:00~19:00(火曜定休)電話番号:086-246-8158駐車場:60台分完備公式サイト:https://www.flex-g.com/shop.html 併設カフェ:BESSO COFFEEフレックスギャラリー店
フレックスギャラリー岡山店さまでイベント開催中
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アンジェ ラヴィサント ららぽーとEXPOCITY店さまでイベント開催中
大阪府吹田市のアンジェ ラヴィサント ららぽーとEXPOCITY店さまにて、 5/10(土)~6/8(日)までの期間限定で、a good view のポップアップショップがオープン中です。 「アンジェ ラヴィサント ららぽーとEXPOCITY店」は、大阪府吹田市の大型商業施設「ららぽーとEXPOCITY」内に位置するライフスタイル雑貨店です。「上質な暮らし、美しいデザイン」をテーマに、日本や北欧を中心とした世界各国の文房具、キッチン用品、服飾雑貨、書籍などを独自の視点でセレクトし、日常生活を豊かに彩るアイテムを提案しています。 日常にちょっとした特別感を加えたい方や、大切な人への贈り物を探している方におすすめのショップです。ぜひ一度足を運んでみてください。 アンジェ ラヴィサント ららぽーとEXPOCITY店 店舗住所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園2-1 ららぽーとEXPOCITY オレンジサイド2F開催期間: 5/10(土)~6/8(日)営業時間:10:00~21:00(年中無休)電話番号:06-4864-8400アクセス:大阪モノレール「万博記念公園駅」より徒歩約5分公式サイト:https://www.angers.jp/shoplist/angers-expo/
アンジェ ラヴィサント ららぽーとEXPOCITY店さまでイベント開催中
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静物画・植物画・室内画の違いとは? ~ それぞれの特徴と魅力 ~
画像は青山佳世さんの「PLANTSフレーム50」 「静物画」と聞くと、「動かないモノの絵」といった印象を持つ方が多いのではないでしょうか。実は、それで正解です。意外とシンプルでしたね(笑)。 英語では「スティルライフ(Still Life)」と呼ばれ、「静かな生命」や「動かぬ存在の美しさ」を表現した絵画ジャンルとして知られています。 ところで、静物画と似たテーマの作品として、「植物画」や「室内画」もあります。名前は似ていても、そこにはそれぞれ異なる視点や役割があるのです。ここでは、これら3つのジャンルのちがいについてご紹介していきます。 左から「静物画」>「植物画」>「室内画」 いずれもAIで作成 1. 静物画と植物画の違い 静物画には、花や果物といった植物がよく登場します。そのため、植物画(ボタニカルアート)と混同されることもありますが、両者には明確な違いがあります。 植物画は、植物の形や構造を細かく描写し、学術的な記録や観察の成果としての役割が強いもの。一方、静物画は、構図や光、質感、そしてそこに込められた意味など、芸術としての表現に重きが置かれます。 たとえば、17世紀オランダの静物画では、花瓶に活けた花や熟した果物がよく描かれました。ただし、それらは単なる“記録”ではなく、花の枯れゆく姿に人生の儚さを重ねるなど、象徴的な意味が込められていたりもします。 では、ゴッホの《ひまわり》はどちらでしょうか? じつは、一般的には静物画として分類されます。描かれているのは植物ですが、その目的が「観察記録」ではなく、感情や表現を追求する芸術作品だからです。 画像は米津祐介さんの「チューリップ フレーム50」 2. 静物画と室内画の違い つづいて、静物画と室内画のちがいについて。 どちらも室内を舞台にしているため、共通点が多いように感じられます。ですが、室内画(インテリア・ペインティング)は、空間そのものを描くことが主な目的です。家具の配置や光の入り方、人の気配を感じさせる構図など、暮らしの“場”の雰囲気を伝えようとします。 一方で静物画は、特定のモノに視点をぐっと寄せて、その存在の美しさや象徴性を描くことが特徴です。小さな物体に宿る時間や空気、物語に耳を澄ますような感覚と言ってもいいかもしれません。 画像は栗原あきさんの「VENTILATION(ヴェンティレーション)フレーム50」 植物画は科学的なまなざしで、室内画は暮らしの空気感を、そして静物画は、そこにある“モノ”の存在そのものを見つめる絵。 違いを知って眺めると、今まで見過ごしていた作品の表情や意味が、不意に心に届くこともあるでしょう。 ちなみに当店では、分類としては静物画にあたる作品でも、植物が主役であれば植物画としても掲載しています。カテゴリーはあくまで検索のためのものであって、楽しみ方を制限するものではありません。...
静物画・植物画・室内画の違いとは? ~ それぞれの特徴と魅力 ~
画像は青山佳世さんの「PLANTSフレーム50」 「静物画」と聞くと、「動かないモノの絵」といった印象を持つ方が多いのではないでしょうか。実は、それで正解です。意外とシンプルでしたね(笑)。 英語では「スティルライフ(Still Life)」と呼ばれ、「静かな生命」や「動かぬ存在の美しさ」を表現した絵画ジャンルとして知られています。 ところで、静物画と似たテーマの作品として、「植物画」や「室内画」もあります。名前は似ていても、そこにはそれぞれ異なる視点や役割があるのです。ここでは、これら3つのジャンルのちがいについてご紹介していきます。 左から「静物画」>「植物画」>「室内画」 いずれもAIで作成 1. 静物画と植物画の違い 静物画には、花や果物といった植物がよく登場します。そのため、植物画(ボタニカルアート)と混同されることもありますが、両者には明確な違いがあります。 植物画は、植物の形や構造を細かく描写し、学術的な記録や観察の成果としての役割が強いもの。一方、静物画は、構図や光、質感、そしてそこに込められた意味など、芸術としての表現に重きが置かれます。 たとえば、17世紀オランダの静物画では、花瓶に活けた花や熟した果物がよく描かれました。ただし、それらは単なる“記録”ではなく、花の枯れゆく姿に人生の儚さを重ねるなど、象徴的な意味が込められていたりもします。 では、ゴッホの《ひまわり》はどちらでしょうか? じつは、一般的には静物画として分類されます。描かれているのは植物ですが、その目的が「観察記録」ではなく、感情や表現を追求する芸術作品だからです。 画像は米津祐介さんの「チューリップ フレーム50」 2. 静物画と室内画の違い つづいて、静物画と室内画のちがいについて。 どちらも室内を舞台にしているため、共通点が多いように感じられます。ですが、室内画(インテリア・ペインティング)は、空間そのものを描くことが主な目的です。家具の配置や光の入り方、人の気配を感じさせる構図など、暮らしの“場”の雰囲気を伝えようとします。 一方で静物画は、特定のモノに視点をぐっと寄せて、その存在の美しさや象徴性を描くことが特徴です。小さな物体に宿る時間や空気、物語に耳を澄ますような感覚と言ってもいいかもしれません。 画像は栗原あきさんの「VENTILATION(ヴェンティレーション)フレーム50」 植物画は科学的なまなざしで、室内画は暮らしの空気感を、そして静物画は、そこにある“モノ”の存在そのものを見つめる絵。 違いを知って眺めると、今まで見過ごしていた作品の表情や意味が、不意に心に届くこともあるでしょう。 ちなみに当店では、分類としては静物画にあたる作品でも、植物が主役であれば植物画としても掲載しています。カテゴリーはあくまで検索のためのものであって、楽しみ方を制限するものではありません。...

貴真さんより、鮮やかなグラデーションが印象的な一枚が新たに加わりました。
深い藍から、ターコイズ、エメラルド、そして暖かな橙と朱色へと移ろう色彩は、まるで一日の始まりや終わりの空のよう。水平に広がる色の帯が穏やかなリズムを生み、眺める者の心を静かに整えてくれます。 抽象でありながらも、どこか風景を思わせる構成は、観る人それぞれに異なる情景や感情を呼び起こすことでしょう。空間に自然なぬくもりと深みを与える、静かで力強いアートです。 貴真 / Kishin 感情や思想を荒々しく押し付けたりすることなく、ふと深呼吸をするように心をリセットできるような、静かで包容力のある作品を創作するアーティスト。個展の開催などを通して、鑑賞者の感性を問うような触媒性の高い作品を発信しながら、平面作品/塑像作品などの制作を淡々と続けている。
貴真さんより、鮮やかなグラデーションが印象的な一枚が新たに加わりました。
深い藍から、ターコイズ、エメラルド、そして暖かな橙と朱色へと移ろう色彩は、まるで一日の始まりや終わりの空のよう。水平に広がる色の帯が穏やかなリズムを生み、眺める者の心を静かに整えてくれます。 抽象でありながらも、どこか風景を思わせる構成は、観る人それぞれに異なる情景や感情を呼び起こすことでしょう。空間に自然なぬくもりと深みを与える、静かで力強いアートです。 貴真 / Kishin 感情や思想を荒々しく押し付けたりすることなく、ふと深呼吸をするように心をリセットできるような、静かで包容力のある作品を創作するアーティスト。個展の開催などを通して、鑑賞者の感性を問うような触媒性の高い作品を発信しながら、平面作品/塑像作品などの制作を淡々と続けている。

インテリアの色がもたらす心理的効果と生理的側面
画像は井上陽子さんの 2019-152 フレーム50+額装マット付き 例えば、無機質な壁に小さなアートを1枚加えるだけで、部屋の印象が大きく変わることがあります。自分の好きなアートを飾るのが一番ですが、「いつもと違う雰囲気にしたい」と感じたときは、色に注目して選んでみてはいかがでしょうか。 色彩心理学の研究によれば、色は人の心や体に影響を与えることがあるとされています。ただし、その感じ方は人によって異なり、環境や文化、個人の経験によっても変わるため、「こうすれば必ずこうなる」とは限りません。それでも、ポスター1枚で空間の雰囲気が変わるなら、気軽に試してみる価値はあるはずです。 ここでは、代表的な色がもたらす心理的・身体的な効果と、白い壁と組み合わせたときの印象について、わかりやすくご紹介します。 画像は貴真さんの16 MAY 18 ■ 赤 RED 心理的効果赤は情熱やエネルギーを象徴する色で、見る人に活気や刺激を与えると言われています。アートに取り入れると、空間に勢いとダイナミズムを加える効果が期待できます。 生理的側面一部の研究では、赤を見ることで心拍数が上がったり、覚醒度が増す可能性が示唆されています(Elliot & Maier, 2014)。ただし、こうした変化は微細で一時的なものであり、医学的に確立された効果とは言えません。実際のところ、個人差が大きく、明確な作用として断定することは難しいのが現状です。 白背景の場合白い壁に赤はよく映え、強い印象を与えます。ただし背景が明るいため、過剰な刺激にはならず、バランスが取れた印象になります。 画像は紙野夏紀さんのDEPARTURE(漕ぎ出す) ■ 青 BLUE 心理的効果青は落ち着きや安心感、信頼感を与える色として知られています。集中したい空間やリラックスしたい場所におすすめです。 生理的側面青は副交感神経を優位にし、リラックスを促す可能性があるとされています(Küller et al., 2009)。感情の鎮静化に寄与するとの報告もあり、穏やかな空間演出に向いています。 白背景の場合白と組み合わせると、青の清涼感が際立ち、爽やかでクリーンな印象になります。静けさや清潔感を大切にしたい空間におすすめです。 ...
インテリアの色がもたらす心理的効果と生理的側面
画像は井上陽子さんの 2019-152 フレーム50+額装マット付き 例えば、無機質な壁に小さなアートを1枚加えるだけで、部屋の印象が大きく変わることがあります。自分の好きなアートを飾るのが一番ですが、「いつもと違う雰囲気にしたい」と感じたときは、色に注目して選んでみてはいかがでしょうか。 色彩心理学の研究によれば、色は人の心や体に影響を与えることがあるとされています。ただし、その感じ方は人によって異なり、環境や文化、個人の経験によっても変わるため、「こうすれば必ずこうなる」とは限りません。それでも、ポスター1枚で空間の雰囲気が変わるなら、気軽に試してみる価値はあるはずです。 ここでは、代表的な色がもたらす心理的・身体的な効果と、白い壁と組み合わせたときの印象について、わかりやすくご紹介します。 画像は貴真さんの16 MAY 18 ■ 赤 RED 心理的効果赤は情熱やエネルギーを象徴する色で、見る人に活気や刺激を与えると言われています。アートに取り入れると、空間に勢いとダイナミズムを加える効果が期待できます。 生理的側面一部の研究では、赤を見ることで心拍数が上がったり、覚醒度が増す可能性が示唆されています(Elliot & Maier, 2014)。ただし、こうした変化は微細で一時的なものであり、医学的に確立された効果とは言えません。実際のところ、個人差が大きく、明確な作用として断定することは難しいのが現状です。 白背景の場合白い壁に赤はよく映え、強い印象を与えます。ただし背景が明るいため、過剰な刺激にはならず、バランスが取れた印象になります。 画像は紙野夏紀さんのDEPARTURE(漕ぎ出す) ■ 青 BLUE 心理的効果青は落ち着きや安心感、信頼感を与える色として知られています。集中したい空間やリラックスしたい場所におすすめです。 生理的側面青は副交感神経を優位にし、リラックスを促す可能性があるとされています(Küller et al., 2009)。感情の鎮静化に寄与するとの報告もあり、穏やかな空間演出に向いています。 白背景の場合白と組み合わせると、青の清涼感が際立ち、爽やかでクリーンな印象になります。静けさや清潔感を大切にしたい空間におすすめです。 ...

北欧デザインと幾何学柄の素敵な関係
画像はエリザ デフォッセ・菊池さんの作品 北欧デザインと聞くと、シンプルで洗練されたインテリアや雑貨を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。その中でも幾何学柄(主に数学的な図形を組み合わせた模様)は、北欧デザインの重要な要素のひとつ。では、なぜ北欧デザインには幾何学柄が多く取り入れられているのでしょうか? その答えを知るために、まずは北欧デザインの歴史を振り返ってみましょう。20世紀初頭にドイツで生まれた「バウハウス」の流れを汲み、北欧でもモダニズムのデザインが広がりました。モダニズムでは装飾をできるだけ省き、機能的で合理的なデザインを目指すため、幾何学的な形が多く取り入れられています。デンマークのデザイナー ヴェルナー・パントン(Verner Panton)は、カラフルで大胆な幾何学パターンを使ったデザインで知られ、彼の代表作「Panton Chair」は、曲線を活かしたモダンなデザインの象徴となっています。 北欧デザインは「機能美」の考え方と結びついており、見た目の美しさと使いやすさが共存するのが特徴です。無駄を省き、シンプルなデザインを追求する中で、直線や円、三角形などの幾何学的な形が自然と取り入れられるようになりました。スウェーデンのテキスタイルブランド アルメダール(Almedahls)は、シンプルな形を組み合わせたパターンを多く生み出しています。 幾何学柄と聞くとシャープでクールな印象を持つかもしれませんが、北欧デザインではやさしい色合いや手描き風のラインを活かし、温もりを感じるデザインに仕上げられています。スウェーデンのデザイナー スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg) が手がけたテキスタイルには、丸みを帯びた幾何学模様が使われ、どこか遊び心を感じさせるものが多いです。 また幾何学柄は、単なるテキスタイルやインテリアだけでなく、アートの世界にも深く関わっています。幾何学的な形を用いた北欧アートは、ミニマルでありながらも視覚的に強い印象を与え、空間を引き締める役割を果たします。フィンランドのアーティスト ラルス・グンナー・ノルドストローム(Lars-Gunnar Nordström)やスウェーデンのオーレ・エクセル(Olle Eksell)のグラフィックデザインも、幾何学的な要素を活かしたアートとして高く評価されています。 北欧デザインは、森や湖、雪景色といった豊かな自然からインスピレーションを得ることが多く、幾何学柄の中にはこうした自然の要素を抽象化したデザインもたくさんあります。たとえば、フィンランドの有名なテキスタイルブランド マリメッコ(Marimekko)の「Kaivo(カイヴォ)」という柄は、水の波紋をモチーフにした幾何学パターンです。直線や曲線を使って、自然のリズムや動きを表現しているのが特徴です。 画像はマリメッコ(Marimekko)の「Kaivo(カイヴォ)」 そして、なんといっても幾何学柄の大きな魅力は、さまざまなインテリアスタイルに馴染みやすいこと。北欧家具の代表的なブランドである アルテック(Artek)やフリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)の家具と組み合わせることで、空間にリズムを生み出し、シンプルながらも個性を感じさせるコーディネートが可能です。たとえば、幾何学柄のクッションやラグを取り入れることで、北欧らしい落ち着いた雰囲気を演出できます。 北欧デザインと幾何学柄は、機能美、自然とのつながり、モダニズムの影響など、さまざまな要素が組み合わさって生まれたもの。シンプルながらも、色や形の組み合わせ次第で個性を表現できるのが魅力です。アートや家具との相性もよく、空間をスタイリッシュにまとめる役割を果たします。もしインテリアに北欧デザインを取り入れたいなら、お気に入りの幾何学柄を探してみるのも楽しいかもしれません。a good view...
北欧デザインと幾何学柄の素敵な関係
画像はエリザ デフォッセ・菊池さんの作品 北欧デザインと聞くと、シンプルで洗練されたインテリアや雑貨を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。その中でも幾何学柄(主に数学的な図形を組み合わせた模様)は、北欧デザインの重要な要素のひとつ。では、なぜ北欧デザインには幾何学柄が多く取り入れられているのでしょうか? その答えを知るために、まずは北欧デザインの歴史を振り返ってみましょう。20世紀初頭にドイツで生まれた「バウハウス」の流れを汲み、北欧でもモダニズムのデザインが広がりました。モダニズムでは装飾をできるだけ省き、機能的で合理的なデザインを目指すため、幾何学的な形が多く取り入れられています。デンマークのデザイナー ヴェルナー・パントン(Verner Panton)は、カラフルで大胆な幾何学パターンを使ったデザインで知られ、彼の代表作「Panton Chair」は、曲線を活かしたモダンなデザインの象徴となっています。 北欧デザインは「機能美」の考え方と結びついており、見た目の美しさと使いやすさが共存するのが特徴です。無駄を省き、シンプルなデザインを追求する中で、直線や円、三角形などの幾何学的な形が自然と取り入れられるようになりました。スウェーデンのテキスタイルブランド アルメダール(Almedahls)は、シンプルな形を組み合わせたパターンを多く生み出しています。 幾何学柄と聞くとシャープでクールな印象を持つかもしれませんが、北欧デザインではやさしい色合いや手描き風のラインを活かし、温もりを感じるデザインに仕上げられています。スウェーデンのデザイナー スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg) が手がけたテキスタイルには、丸みを帯びた幾何学模様が使われ、どこか遊び心を感じさせるものが多いです。 また幾何学柄は、単なるテキスタイルやインテリアだけでなく、アートの世界にも深く関わっています。幾何学的な形を用いた北欧アートは、ミニマルでありながらも視覚的に強い印象を与え、空間を引き締める役割を果たします。フィンランドのアーティスト ラルス・グンナー・ノルドストローム(Lars-Gunnar Nordström)やスウェーデンのオーレ・エクセル(Olle Eksell)のグラフィックデザインも、幾何学的な要素を活かしたアートとして高く評価されています。 北欧デザインは、森や湖、雪景色といった豊かな自然からインスピレーションを得ることが多く、幾何学柄の中にはこうした自然の要素を抽象化したデザインもたくさんあります。たとえば、フィンランドの有名なテキスタイルブランド マリメッコ(Marimekko)の「Kaivo(カイヴォ)」という柄は、水の波紋をモチーフにした幾何学パターンです。直線や曲線を使って、自然のリズムや動きを表現しているのが特徴です。 画像はマリメッコ(Marimekko)の「Kaivo(カイヴォ)」 そして、なんといっても幾何学柄の大きな魅力は、さまざまなインテリアスタイルに馴染みやすいこと。北欧家具の代表的なブランドである アルテック(Artek)やフリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)の家具と組み合わせることで、空間にリズムを生み出し、シンプルながらも個性を感じさせるコーディネートが可能です。たとえば、幾何学柄のクッションやラグを取り入れることで、北欧らしい落ち着いた雰囲気を演出できます。 北欧デザインと幾何学柄は、機能美、自然とのつながり、モダニズムの影響など、さまざまな要素が組み合わさって生まれたもの。シンプルながらも、色や形の組み合わせ次第で個性を表現できるのが魅力です。アートや家具との相性もよく、空間をスタイリッシュにまとめる役割を果たします。もしインテリアに北欧デザインを取り入れたいなら、お気に入りの幾何学柄を探してみるのも楽しいかもしれません。a good view...

犬の絵派 vs 猫の絵派 〜購入者の傾向と違いを探る〜
画像は北村人さんの作品 犬の絵と猫の絵は、一見すると同じ「ペットアート」に分類されますが、購入者の傾向を詳しく見ると意外な違いがあることがわかります。なぜ犬の絵を選ぶ人と猫の絵を選ぶ人には違いがあるのでしょうか? ここでは、それぞれのアートの魅力とペットアートマーケットにおける購入者の傾向を比較してみます。 1. 犬の絵の購入者は犬種にこだわる? 犬の絵を選ぶ人の多くは、自分が飼っている犬と同じ犬種を求める傾向があります。例えば、ゴールデン・レトリバーを飼っている人はゴールデン・レトリバーの絵を、柴犬を飼っている人は柴犬の絵を選ぶことが多いようです。犬は品種ごとに姿や特徴が大きく異なるため、「自分の愛犬を思い出せる」作品が求められるのかもしれません。 また、犬の飼い主はペットへの愛着が非常に強く、リアルな肖像画のようなスタイルの作品を好む傾向があります。特に、愛犬を亡くした人が思い出のためにオーダーメイドの肖像画を依頼するケースもあります。 2. 猫の絵の購入者は猫種にこだわらない? 一方で、猫の絵を購入する人は、犬ほど猫種にこだわらない傾向があります。もちろんペルシャ猫やアメリカンショートヘアなど特定の品種の人気はありますが、多くの人は猫の「シルエット」や「雰囲気」を楽しむことを重視しています。黒猫のミステリアスな姿、眠る猫の丸いフォルム、飛び跳ねる猫のしなやかな動き——こうした「猫らしさ」が魅力とされています。 また、猫は自由気ままな性格を持つため、リアルな肖像画よりも抽象的な表現やシンプルなデザインのアートが好まれることが多いのも特徴です。 3. 実際に犬や猫を飼っている人が買うのか? 犬の絵を購入する人の中には、実際に犬を飼っている、または過去に飼っていた人が多いと考えられます。愛犬の姿を思い出し、インテリアの一部として飾ることで家族のような存在を感じたいのかもしれません。 一方、猫の絵は猫を飼っていない人にも人気があります。猫の絵には「気まま」「自由」「神秘的」といったイメージがあり、猫好きでなくとも魅力を感じる人が少なくありません。特に、モダンでスタイリッシュなインテリアに馴染みやすいことから、デザイン性を重視して選ぶ人も多いようです。 4. 猫の飼育頭数が増え、犬の飼育頭数が減っている理由 近年、日本では猫の飼育頭数が増え、犬の飼育頭数が減少する傾向が続いています。その背景には、ライフスタイルの変化や社会的な要因が関係しています。 猫の飼育頭数が増えている理由 ・室内飼育の普及 → 都市部の集合住宅でも飼いやすい環境になっている・単身・共働き世帯の増加 → 散歩不要で留守番ができ、ライフスタイルに合いやすい・高齢者世帯での需要 →...
犬の絵派 vs 猫の絵派 〜購入者の傾向と違いを探る〜
画像は北村人さんの作品 犬の絵と猫の絵は、一見すると同じ「ペットアート」に分類されますが、購入者の傾向を詳しく見ると意外な違いがあることがわかります。なぜ犬の絵を選ぶ人と猫の絵を選ぶ人には違いがあるのでしょうか? ここでは、それぞれのアートの魅力とペットアートマーケットにおける購入者の傾向を比較してみます。 1. 犬の絵の購入者は犬種にこだわる? 犬の絵を選ぶ人の多くは、自分が飼っている犬と同じ犬種を求める傾向があります。例えば、ゴールデン・レトリバーを飼っている人はゴールデン・レトリバーの絵を、柴犬を飼っている人は柴犬の絵を選ぶことが多いようです。犬は品種ごとに姿や特徴が大きく異なるため、「自分の愛犬を思い出せる」作品が求められるのかもしれません。 また、犬の飼い主はペットへの愛着が非常に強く、リアルな肖像画のようなスタイルの作品を好む傾向があります。特に、愛犬を亡くした人が思い出のためにオーダーメイドの肖像画を依頼するケースもあります。 2. 猫の絵の購入者は猫種にこだわらない? 一方で、猫の絵を購入する人は、犬ほど猫種にこだわらない傾向があります。もちろんペルシャ猫やアメリカンショートヘアなど特定の品種の人気はありますが、多くの人は猫の「シルエット」や「雰囲気」を楽しむことを重視しています。黒猫のミステリアスな姿、眠る猫の丸いフォルム、飛び跳ねる猫のしなやかな動き——こうした「猫らしさ」が魅力とされています。 また、猫は自由気ままな性格を持つため、リアルな肖像画よりも抽象的な表現やシンプルなデザインのアートが好まれることが多いのも特徴です。 3. 実際に犬や猫を飼っている人が買うのか? 犬の絵を購入する人の中には、実際に犬を飼っている、または過去に飼っていた人が多いと考えられます。愛犬の姿を思い出し、インテリアの一部として飾ることで家族のような存在を感じたいのかもしれません。 一方、猫の絵は猫を飼っていない人にも人気があります。猫の絵には「気まま」「自由」「神秘的」といったイメージがあり、猫好きでなくとも魅力を感じる人が少なくありません。特に、モダンでスタイリッシュなインテリアに馴染みやすいことから、デザイン性を重視して選ぶ人も多いようです。 4. 猫の飼育頭数が増え、犬の飼育頭数が減っている理由 近年、日本では猫の飼育頭数が増え、犬の飼育頭数が減少する傾向が続いています。その背景には、ライフスタイルの変化や社会的な要因が関係しています。 猫の飼育頭数が増えている理由 ・室内飼育の普及 → 都市部の集合住宅でも飼いやすい環境になっている・単身・共働き世帯の増加 → 散歩不要で留守番ができ、ライフスタイルに合いやすい・高齢者世帯での需要 →...

家具の絵 静物画の中にあるもうひとつの世界
画像はSTANDARD TRADE代表 渡邊謙一郎さんの作品 家具を描いた絵画は、静物画の一種として長い歴史を持っています。静物画と聞くと、果物や花、食器などがモチーフになっているイメージが強いかもしれませんが、家具もまた時代の文化や人々の暮らしを映し出す大切な題材でした。今回は、そんな「家具の絵」の魅力や歴史について、少し掘り下げてみましょう。 1. 家具の絵の歴史的背景 家具を描くことは、単なるインテリアの再現ではなく、その時代の人々の価値観やライフスタイルを表現する手段でもありました。 ルネサンス期~オランダ黄金時代 ルネサンス期には、豪華な装飾が施された家具が室内画の中に登場します。特にオランダ黄金時代の画家たちは、光と影を巧みに操りながら、木製キャビネットや椅子、テーブルなどをリアルに描きました。例えば、ピーテル・デ・ホーホやヨハネス・フェルメールの作品には、当時の家庭の雰囲気を伝える家具が精密に描かれています。 19世紀~近代 19世紀になると、印象派やポスト印象派の画家たちが家具を新たな視点で捉え始めます。フィンセント・ファン・ゴッホの有名な作品「ゴッホの寝室」は、シンプルな木製家具を中心に据え、室内の静けさや孤独感を見事に表現しています。 また、ヴィルヘルム・ハマスホイは、コペンハーゲンの自宅を繊細な色調で描いた作品を多く残しました。「ストランゲーゼ30番地」シリーズでは、家具や扉が静謐な雰囲気の中で描かれ、室内の美しさや穏やかな時間の流れが感じられます。 現代アートにおける家具の存在感 現代に入ると、家具は単なる背景ではなく、象徴的なモチーフとしての役割を果たすようになります。例えば、デヴィッド・ホックニーは家具をカラフルなパターンと組み合わせ、ポップなリズムを生み出しました。 また、ミニマリズムやコンセプチュアル・アートの流れの中で、家具をテーマにした作品も登場しています。家具は日常の一部でありながら、形や配置によってさまざまな意味を持つ存在として、アートの中で新たな表現を生み出しているのです。 2. 家具をメインに描いたアートの代表例 家具自体を主役にした絵画は意外と少なく、多くの作品では室内の一部として描かれています。しかし、そんな中でも特に注目されるのが、フィンランドの家具ブランド「アルテック」のポスターです。 アルテックのポスターが生み出す新たな価値 アルテックは、1935年にアルヴァ・アアルトとその仲間たちによって設立されたブランドで、北欧デザインの象徴ともいえる存在です。その家具は、シンプルでありながら機能的で、独特の温かみを持っています。 2013年に発売されたアルテックのポスター(デザインスタジオ Greigeのデザイン)は、単なる広告ではなく、アート作品のような美しさを持っています。特に、アアルトがデザインした「スツール60」や「パイミオチェア」をモチーフにしたポスターは、洗練された線と大胆な色使いが特徴的。これらのポスターは、家具そのものをアートとして楽しむという新しい視点を提供してくれます。 また、アルテックのポスターは、インテリアとしても人気があり、実際に部屋に飾ることで、空間にモダンな雰囲気をもたらします。つまり、「家具を描いたアート」という枠を超え、「家具を楽しむアート」としての存在感を放っているのです。...
家具の絵 静物画の中にあるもうひとつの世界
画像はSTANDARD TRADE代表 渡邊謙一郎さんの作品 家具を描いた絵画は、静物画の一種として長い歴史を持っています。静物画と聞くと、果物や花、食器などがモチーフになっているイメージが強いかもしれませんが、家具もまた時代の文化や人々の暮らしを映し出す大切な題材でした。今回は、そんな「家具の絵」の魅力や歴史について、少し掘り下げてみましょう。 1. 家具の絵の歴史的背景 家具を描くことは、単なるインテリアの再現ではなく、その時代の人々の価値観やライフスタイルを表現する手段でもありました。 ルネサンス期~オランダ黄金時代 ルネサンス期には、豪華な装飾が施された家具が室内画の中に登場します。特にオランダ黄金時代の画家たちは、光と影を巧みに操りながら、木製キャビネットや椅子、テーブルなどをリアルに描きました。例えば、ピーテル・デ・ホーホやヨハネス・フェルメールの作品には、当時の家庭の雰囲気を伝える家具が精密に描かれています。 19世紀~近代 19世紀になると、印象派やポスト印象派の画家たちが家具を新たな視点で捉え始めます。フィンセント・ファン・ゴッホの有名な作品「ゴッホの寝室」は、シンプルな木製家具を中心に据え、室内の静けさや孤独感を見事に表現しています。 また、ヴィルヘルム・ハマスホイは、コペンハーゲンの自宅を繊細な色調で描いた作品を多く残しました。「ストランゲーゼ30番地」シリーズでは、家具や扉が静謐な雰囲気の中で描かれ、室内の美しさや穏やかな時間の流れが感じられます。 現代アートにおける家具の存在感 現代に入ると、家具は単なる背景ではなく、象徴的なモチーフとしての役割を果たすようになります。例えば、デヴィッド・ホックニーは家具をカラフルなパターンと組み合わせ、ポップなリズムを生み出しました。 また、ミニマリズムやコンセプチュアル・アートの流れの中で、家具をテーマにした作品も登場しています。家具は日常の一部でありながら、形や配置によってさまざまな意味を持つ存在として、アートの中で新たな表現を生み出しているのです。 2. 家具をメインに描いたアートの代表例 家具自体を主役にした絵画は意外と少なく、多くの作品では室内の一部として描かれています。しかし、そんな中でも特に注目されるのが、フィンランドの家具ブランド「アルテック」のポスターです。 アルテックのポスターが生み出す新たな価値 アルテックは、1935年にアルヴァ・アアルトとその仲間たちによって設立されたブランドで、北欧デザインの象徴ともいえる存在です。その家具は、シンプルでありながら機能的で、独特の温かみを持っています。 2013年に発売されたアルテックのポスター(デザインスタジオ Greigeのデザイン)は、単なる広告ではなく、アート作品のような美しさを持っています。特に、アアルトがデザインした「スツール60」や「パイミオチェア」をモチーフにしたポスターは、洗練された線と大胆な色使いが特徴的。これらのポスターは、家具そのものをアートとして楽しむという新しい視点を提供してくれます。 また、アルテックのポスターは、インテリアとしても人気があり、実際に部屋に飾ることで、空間にモダンな雰囲気をもたらします。つまり、「家具を描いたアート」という枠を超え、「家具を楽しむアート」としての存在感を放っているのです。...

母の日ギフトを選ぶ前に知っておきたい、贈り物の意味と新しいかたち
毎年5月の第2日曜日に訪れる「母の日」が近づくと、カーネーションや色とりどりの花、贈りものが店先に並びます。日ごろの感謝をかたちにして伝える、大切な一日ですね。でも、なぜこの日が生まれ、どうして花を贈る習慣があるのでしょうか? 今回はそんな素朴な疑問をひもときながら、世界の母の日事情や、最近人気のギフトまでご紹介します。 アメリカ発、ひとりの女性の想いから 母の日の起源は、20世紀初頭のアメリカにさかのぼります。1907年、亡き母を追悼するために教会で白いカーネーションを配った女性、アンナ・ジャービス。彼女は「母親への感謝は、生きているうちにこそ伝えるべき」と考え、記念日の制定を強く訴えました。その思いが広がり、1914年にはアメリカ連邦議会が、5月の第2日曜日を「母の日(Mother’s Day)」として正式に制定したのです。 この動きは世界中に広がり、日本でも戦後、アメリカにならってこの日が母の日として定着しました。 世界ではどう祝われている? 母の日は世界各国に存在しますが、その祝い方は国によって実にさまざまです。 たとえば、イギリスでは復活祭の3週間前の日曜日に「マザーリング・サンデー」があり、家族そろって教会へ行き、母親に感謝を伝えるのが伝統。タイでは王妃の誕生日である8月12日が母の日として国を挙げて祝われます。また、韓国では5月8日が「両親の日」とされ、母にも父にも感謝を伝える風習があります。 このように国や文化によって形は違えど、「親への感謝を伝える日」という思いは世界共通のようです。 なぜ、カーネーションを贈るの? 母の日といえば、やはりカーネーション。これはアンナ・ジャービスが、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾ったことに由来しています。アメリカでは、生きている母には赤、亡くなった母には白を贈るという慣習もありますが、日本では赤いカーネーションが一般的です。 最近では、ピンクやオレンジなどの色とりどりのカーネーション、さらにはガーベラやバラなど、好みに合わせて選ばれることも増えてきました。 こうした花の人気の背景には、花業界のマーケティング戦略も少なからず影響しています。昭和初期から全国の花屋が母の日向けに販促を展開し、今では「母の日=花」というイメージがすっかり定着しました。 どれくらいの市場規模があるの? 母の日の市場規模は、2024年現在の正確な統計は出ていないものの、およそ1,200億円前後ともいわれています。花ギフトだけで年間400~500億円以上の売上があると推計されており、百貨店やオンラインショップにとっても大きな商戦のひとつです。 この時期は、スイーツや雑貨、コスメなどの需要も高まり、各社が母の日限定セットやラッピングなどで工夫を凝らしています。 最近の人気ギフトは? アートギフトにも注目 定番のカーネーションに加え、最近ではお取り寄せスイーツや高級フルーツ、リラックスグッズ、エプロンやハンドクリームなどの雑貨類も人気。さらに、旅行券やエステチケットなど、「体験を贈る」スタイルも支持を集めています。 なかでも近年、じわじわと人気を集めているのがアートギフトです。インテリアが好きなお母さんに、部屋に飾れるアートポスターや小さな作品を贈る人が増えており、特に花をモチーフにした絵やインテリアに馴染む抽象画などが選ばれています。 「飾ることで気持ちが明るくなる」「自分では選ばないものだからこそ嬉しい」といった声も多く、アートは新しいギフトのかたちとして注目されています。 ありがとうを、かたちに。 母の日は、改まって「ありがとう」を伝えられる、年に一度の大切な日。花でも、アートでも、お菓子でも、手紙でも——大切なのは、心を込めて選ぶこと。そのひとつひとつに込められた想いは、何よりもあたたかく、きっとお母さんの心に届くはずです。 ...
母の日ギフトを選ぶ前に知っておきたい、贈り物の意味と新しいかたち
毎年5月の第2日曜日に訪れる「母の日」が近づくと、カーネーションや色とりどりの花、贈りものが店先に並びます。日ごろの感謝をかたちにして伝える、大切な一日ですね。でも、なぜこの日が生まれ、どうして花を贈る習慣があるのでしょうか? 今回はそんな素朴な疑問をひもときながら、世界の母の日事情や、最近人気のギフトまでご紹介します。 アメリカ発、ひとりの女性の想いから 母の日の起源は、20世紀初頭のアメリカにさかのぼります。1907年、亡き母を追悼するために教会で白いカーネーションを配った女性、アンナ・ジャービス。彼女は「母親への感謝は、生きているうちにこそ伝えるべき」と考え、記念日の制定を強く訴えました。その思いが広がり、1914年にはアメリカ連邦議会が、5月の第2日曜日を「母の日(Mother’s Day)」として正式に制定したのです。 この動きは世界中に広がり、日本でも戦後、アメリカにならってこの日が母の日として定着しました。 世界ではどう祝われている? 母の日は世界各国に存在しますが、その祝い方は国によって実にさまざまです。 たとえば、イギリスでは復活祭の3週間前の日曜日に「マザーリング・サンデー」があり、家族そろって教会へ行き、母親に感謝を伝えるのが伝統。タイでは王妃の誕生日である8月12日が母の日として国を挙げて祝われます。また、韓国では5月8日が「両親の日」とされ、母にも父にも感謝を伝える風習があります。 このように国や文化によって形は違えど、「親への感謝を伝える日」という思いは世界共通のようです。 なぜ、カーネーションを贈るの? 母の日といえば、やはりカーネーション。これはアンナ・ジャービスが、母が好きだった白いカーネーションを祭壇に飾ったことに由来しています。アメリカでは、生きている母には赤、亡くなった母には白を贈るという慣習もありますが、日本では赤いカーネーションが一般的です。 最近では、ピンクやオレンジなどの色とりどりのカーネーション、さらにはガーベラやバラなど、好みに合わせて選ばれることも増えてきました。 こうした花の人気の背景には、花業界のマーケティング戦略も少なからず影響しています。昭和初期から全国の花屋が母の日向けに販促を展開し、今では「母の日=花」というイメージがすっかり定着しました。 どれくらいの市場規模があるの? 母の日の市場規模は、2024年現在の正確な統計は出ていないものの、およそ1,200億円前後ともいわれています。花ギフトだけで年間400~500億円以上の売上があると推計されており、百貨店やオンラインショップにとっても大きな商戦のひとつです。 この時期は、スイーツや雑貨、コスメなどの需要も高まり、各社が母の日限定セットやラッピングなどで工夫を凝らしています。 最近の人気ギフトは? アートギフトにも注目 定番のカーネーションに加え、最近ではお取り寄せスイーツや高級フルーツ、リラックスグッズ、エプロンやハンドクリームなどの雑貨類も人気。さらに、旅行券やエステチケットなど、「体験を贈る」スタイルも支持を集めています。 なかでも近年、じわじわと人気を集めているのがアートギフトです。インテリアが好きなお母さんに、部屋に飾れるアートポスターや小さな作品を贈る人が増えており、特に花をモチーフにした絵やインテリアに馴染む抽象画などが選ばれています。 「飾ることで気持ちが明るくなる」「自分では選ばないものだからこそ嬉しい」といった声も多く、アートは新しいギフトのかたちとして注目されています。 ありがとうを、かたちに。 母の日は、改まって「ありがとう」を伝えられる、年に一度の大切な日。花でも、アートでも、お菓子でも、手紙でも——大切なのは、心を込めて選ぶこと。そのひとつひとつに込められた想いは、何よりもあたたかく、きっとお母さんの心に届くはずです。 ...

【終了】フレックスギャラリー広島店さまでイベント開催中です。
フレックスギャラリー広島店さまにて、4月12日(土)から5月11日(日)までの期間限定で、a good view のポップアップショップがオープンします。 広島市南区のベイエリア内にある大きな倉庫を改装した店舗は、天井が高く開放的な空間が広がっています。1Fには雑貨やファッションアイテムが並び、2Fでは家具をはじめとしたインテリア用品をゆったりとご覧いただけます。イベントスペースでは、毎月さまざまなPOP UP SHOPも開催中。 2Fのカフェ「24/7 coffee & Roaster」からは瀬戸内海を一望でき、心地よい景色とともにくつろぎの時間をお過ごしいただけます。気持ちのよい季節、ドライブがてらに是非お立ち寄りください。 店舗住所:〒734-0011 広島県広島市南区宇品海岸3丁目12−38 TEL:086-246-8158開催期間:4/12(土)~5/11(日)営業時間:11:00~18:30 火曜定休https://www.flex-g.com/shop.html
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米津祐介さんから母の日のプレゼントにぴったりの新作が届きました。
米津祐介さんが描く、やさしさあふれる花束のアートポスターは、母の日の贈り物にもぴったり。感謝や愛を込めた花言葉と、あたたかなタッチが心に残る一枚です。 生花のように日々を彩りながら、枯れることなく、いつまでも飾って楽しめる特別なプレゼントになることでしょう。 「バラのブーケ」 さまざまなピンクの花々が咲きほこる、華やかで上品なブーケ。赤や白のバラを中心にあしらい、全体にあたたかな彩りを添えています。バラの花言葉は「愛」「感謝」「幸せな家庭」。 「ガーベラのブーケ」 赤や白、黄色にピンク──鮮やかなガーベラがぎゅっと束ねられた、明るく華やかなブーケ。花言葉は「希望」「前向き」「感謝」など、ポジティブな想いがたくさん詰まっています。 米津祐介 / Yusuke Yonezu2005年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展への入選をきっかけに絵本作家として活動を始める。以後、多くの絵本を創作し、アジアやヨーロッパ、アメリカなど、世界中で出版されている。また、国内ではステーショナリーグッズを展開するなど、イラストレーターとしても活躍の場を広げている。 米津さんの作品はこちら https://agoodview.jp/collections/yusuke-yonezu
米津祐介さんから母の日のプレゼントにぴったりの新作が届きました。
米津祐介さんが描く、やさしさあふれる花束のアートポスターは、母の日の贈り物にもぴったり。感謝や愛を込めた花言葉と、あたたかなタッチが心に残る一枚です。 生花のように日々を彩りながら、枯れることなく、いつまでも飾って楽しめる特別なプレゼントになることでしょう。 「バラのブーケ」 さまざまなピンクの花々が咲きほこる、華やかで上品なブーケ。赤や白のバラを中心にあしらい、全体にあたたかな彩りを添えています。バラの花言葉は「愛」「感謝」「幸せな家庭」。 「ガーベラのブーケ」 赤や白、黄色にピンク──鮮やかなガーベラがぎゅっと束ねられた、明るく華やかなブーケ。花言葉は「希望」「前向き」「感謝」など、ポジティブな想いがたくさん詰まっています。 米津祐介 / Yusuke Yonezu2005年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展への入選をきっかけに絵本作家として活動を始める。以後、多くの絵本を創作し、アジアやヨーロッパ、アメリカなど、世界中で出版されている。また、国内ではステーショナリーグッズを展開するなど、イラストレーターとしても活躍の場を広げている。 米津さんの作品はこちら https://agoodview.jp/collections/yusuke-yonezu