部屋の雰囲気が最近なんだか物足りない……そんなこと、ありませんか?でも、大がかりな家具の配置換えや、新しいアイテムの購入となると、手間もお金もかかるし、なかなか重い腰が上がりませんよね。以前友人から同じ悩みを相談されたので「アートポスターを掛け替えてみたら」と答えたところ、「部屋が見違えるほど新鮮な空間になった」と感謝されました。
ポスターひとつで空間が生まれ変わる
私の場合、リビングにカラフルな抽象画を飾ってみると、エネルギーが湧いてくるような空間に変わったことがあります。逆に、寝室には落ち着いたトーンの風景画を飾ったところ、いつもよりぐっすり眠れるような気がしました。不思議ですが、こうした視覚的な変化が気分や心に与える影響は、結構大きいと感じています。
また、季節感を取り入れるのも簡単です。観葉植物も大好きだし実際落ち着くのですが、基本グリーンなので模様替え効果は限定的ですよね。かといって生花はご存じの通り長持ちしません。。
そこで、春は明るい花のモチーフ、
画像は一栁綾乃さんの「コレオプシス」
夏は海や青空を感じる作品を。
画像は紙野夏紀さんの「DEPARTURE」
冬には暖かさを感じるような絵を選ぶと、コストパフォーマンスも高いし、家にいる時間がもっと楽しくなりますよ。
画像はハシモトヒロコさんの「ヒカリノワ」
お財布にも優しい、模様替えのアイデア
正直に言って、家具を買い替えたりするのはお金がかかります。しかも、自分で動かそうとすると体力も必要。プロに頼むとなるとさらに出費が増えますよね。その点、アートポスターは手頃な価格で手に入る上、体力いらず。壁に掛けるだけですし、フレームを変えるくらいならほんの数分でできます。
さらに、使わなくなったポスターはコンパクトに収納できるのも便利。また気が向いたときに再利用できます。
初めての方でもすぐに始められる
「どれを選べばいいか分からない」という方は、まず自分が「これ、いいな」と直感的に思えるものを選んでみてください。部屋に合うかどうか心配する必要はありません。飾ってみてイメージが違うと思えば、別の場所で試せばいいだけです。また、どうしても壁に穴を開けたくない場合は、粘着フックがおすすめです。これなら賃貸でも気軽にアートを楽しめます。
話は変わりますが、世界最大規模の近現代美術のアートフェア「アート・バーゼル」と金融グループ「UBS」がまとめた2023年の世界美術品市場を分析するレポート「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2024」によると、世界のアート産業規模は約10兆円ほどらしいです。そのうちアメリカが約40%、中国が約20%、次いでイギリスが17%程度とのこと。で、我らが日本は、なんと1%!GDPランキングではなんとか4位に踏みとどまっているのに、GDPランキング6位のイギリスの1割にも満たないとは、ちょっとびっくりですね。住宅事情の問題では片づけることができないくらい悲惨な状況です。日常においてアートと関わり交わる機会の少ない私たち日本人は、せめてプチ模様替えアイテムとしてのアートポスターに、もうちょっと目を向けてほしいなあ というのが本音です。