油彩の抽象画作家、貴真さんの作品が届きました。

油彩の抽象画作家、貴真さんの作品が届きました。

 

「自分は雰囲気や空気感を提示するだけで、作品の鑑賞方法や感じ方は、観る人それぞれに委ねたい。」とおっしゃる貴真さん。作品に向き合った人が、自分自身の感性を発見し、楽しんでいただければ素晴らしいですね。

 

 画像は鮮烈な赤が印象的な「16 MAY 18

 

作品に具体的な題名を付けない理由は、鑑賞者が先入観無しに、感じるままに観るという体験が最も重要な点であると考えるからだそうです。

題名を付けてしまうと、どうしてもその意味で観ようとしてしまうのが人間なので、単純に無機的な管理番号のように、最後に手を加えた日付を作品名とされているのです。確かにわかりやすい題名が無いと、空と海にも、感情の起伏や重力の歪みのようにも感じられます。

そもそも抽象画とは、現実世界の具体的な対象や景色を描写するのではなく、色や形、線などの要素を使って、感情やアイデア、または抽象的な概念を表現する絵画のスタイルですので、題名を日付にするのも案外理にかなっているのかもしれませんね。

 

 貴真 / kishin

感情や思想を荒々しく押し付けたりすることなく、ふと深呼吸をするように心をリセットできるような、静かで包容力のある作品を創作するアーティスト。個展の開催などを通して、鑑賞者の感性を問うような触媒性の高い作品を発信しながら、平面作品/塑像作品などの制作を淡々と続けている。

Newsに戻る