癒しの風景画について語ります。

癒しの風景画について語ります。

画像は大川奈々子さんの「やさしい朝」

 

風景画についてお話しましょう。

個人的な話。自宅には抽象画や動物画、植物画、静物画など、さまざまなジャンルのアートを飾っているのですが、最近は特に風景画に心惹かれることが多くなりました。眺めていると、どこかほっとするような穏やかな空気が伝わってきて、自然と気持ちが落ち着いていくのを感じます。

そもそも風景画とは、作家がその瞬間に感じた空気や光を切り取り、キャンバスに封じ込めたもの。私たちはその作品を通じて、遠くの国の自然や見知らぬ街並みへと旅をするような感覚を味わうことができます。描かれた風景が自分の知らない場所であっても、記憶にある景色と重ね合わせることで、かつて訪れた場所の空気を思い出したり、新たな感情が生まれたりすることもありますよね。

例えば、シンプルな海の絵を眺めていると、ある時は茅ヶ崎や三浦の海が思い浮かび、また別の時には、訪れたことのないバルセロナのビーチを想像することもあります。同じ風景を描いた作品であっても、作家によって構図や色使い、技法、タッチが異なり、それぞれが異なる世界観を見せてくれるのも、風景画の魅力のひとつです。


現在(20253月某日)当店で取り扱い中の風景画から、作家さんごとに私が特に心惹かれた作品を一枚ずつ選んでみました。もちろん、選ぶ作品は人それぞれの好みで大きく異なると思いますので、あくまで私の個人的な意見として受け取っていただければ幸いです。

ぜひ、全ての作品をご覧になりながら、あなた自身のお気に入りの一枚を見つけてみてください。それぞれの作品があなたの心にどのような旅や記憶をもたらしてくれるのか、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

 

紙野夏紀さんの「DEPARTURE」

紙野さんの作品一覧はこちらから

 

谷口正直さんの「花浅葱の1100」

谷口さんの作品一覧はこちらから

 

かのあさんの「小さいお家と羊たち」

かのあさんの作品一覧はこちらから

 

大川奈々子さんの作品一覧はこちらから

 

 

風景画は、森や海、山といった自然の情景を描くことで、鑑賞者にまるでその場にいるかのような感覚を呼び起こさせ、心を穏やかにしてくれます。特に都会で暮らす人にとっては、自然の風景に触れることで気持ちが和らぎ、リフレッシュにつながるでしょう。また、多くの風景画には遠近法が用いられ、奥行きのある構図が空間の広がりを感じさせます。たとえ限られたスペースでも、まるで窓の外に風景が広がっているかのような開放感をもたらし、視覚的なストレスを和らげる効果もあるんですよ。まさに「a good view = いい眺め」ですね。

 

 

 

 

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