「おしゃれだね!」と褒められると、なんだか嬉しくなりますよね。でも、そもそも「おしゃれ」ってどういう意味なのでしょう? 服や髪型だけじゃなく、カフェや雑貨、ライフスタイルにまで使われるこの言葉。意外とその定義はあいまいで、だからこそ幅広く使われているのかもしれません。
ちなみに上の画像は、ChatGPT 4oに「おしゃれを意味する画像を生成してください。」とお願いしてできた画像です。ポスターにはOSHALEらしき文字が見えますね(笑)。AIの世界ではこんなインテリアがおしゃれと呼ばれるのでしょう。
「おしゃれ」の本来の意味
「おしゃれ」は、もともと江戸時代に使われていた「洒落(しゃれ)」から派生した言葉。「粋で洗練されている」「センスがいい」という意味があります。江戸時代には「粋(いき)」という美意識があり、単に見た目の美しさだけでなく、立ち居振る舞いや生き方まで含めて「おしゃれ」とされていました。
現代でもファッションはもちろん、インテリアや雑貨、カフェの雰囲気、さらにはライフスタイルまで「おしゃれ」という言葉で表現されます。「洗練されていて、こだわりを感じるもの」なら、何にでも使える便利な言葉になっているのです。
「おしゃれ」と「かわいい」は違う?
「おしゃれな服」と「かわいい服」、どちらも魅力的ですが、少しニュアンスが違います。
● おしゃれ : スタイリッシュ、洗練されている、センスがいい
● かわいい : 愛らしい、親しみやすい、柔らかい雰囲気
例えば、シンプルで大人っぽいデザインの服は「おしゃれ」、フリルやパステルカラーの服は「かわいい」と表現されやすいです。ただし、「おしゃれでかわいい」という組み合わせもアリ。洗練されたデザインの中に、ちょっとした可愛らしさがあるものもありますよね。英語にも「stylish yet cute」や「stylish and cute」 などの表現があるらしいので、世界中で意外と普通に使われているようです。
なぜ「おしゃれ」はこんなに広い意味で使われるの?
日本語には「どうも」や「すいません」など、状況に応じて意味が変わったり、色んな場面で使える便利な言葉がたくさんあります。広義では「おしゃれ」もその一つといえ、文脈次第でさまざまなニュアンスを持つのが特徴です。
また、日本の美意識には「調和」や「雰囲気を大切にする」文化があります。見た目の美しさだけでなく、「その場に合っているか」「全体のバランスが取れているか」も「おしゃれ」の一部。そのため、ファッションだけでなく、インテリアや空間の雰囲気、さらには生き方や考え方にも使われるようになったのでしょう。
「おしゃれ」は感覚の言葉
「おしゃれ」という言葉には、絶対的な基準があるわけではなく、その捉え方は人それぞれ異なります。ある人にとっては、シンプルで洗練されたデザインが「洗練されていておしゃれ」と映る一方で、別の人にとっては、個性的な色使いやユニークなアイテムこそが「おしゃれ」と感じられるかもしれません。
さらに、時代や文化、流行の変化によっても、「おしゃれ」とされるものの基準は移り変わります。つまり、「おしゃれ」とは単なる見た目の美しさや流行に左右されるものではなく、その人のセンスや価値観、さらにはライフスタイルやアイデンティティを映し出す、非常に感覚的で主観的な言葉なのです。
「おしゃれ」と似た言葉は海外にもある?
日本語の「おしゃれ」に近い言葉を挙げてみました。
英語
● Stylish:ファッションやデザインに特化。生き方や雰囲気にはあまり使われない。
● Chic:主にファッションやデザインを指すが、「シンプルで洗練されている」イメージがある。
● Cool:ファッションだけでなく、人の態度や考え方、状況にも使えるため、非常に汎用性が高い。「おしゃれ」に最も近いのでは。
フランス語
● Élégant(e):上品で洗練されたものに使われる。ファッションやインテリアに使われるが、人の態度や振る舞いにも適用可能。
● Chic(英語と同じ):ファッションに特化しているが、インテリアやライフスタイルにも使われることがある。
イタリア語
● Alla moda:「流行の」という意味で、主にファッションに使われる。生き方や雰囲気にはあまり適用されない。
● Elegante(フランス語の「élégant(e)」と同じ):上品で洗練されたものに使われる。
● Stiloso:スラング的な要素も含みつつ、「スタイリッシュ」という意味で使われることがある。
「おしゃれ」って、結局どういうこと?
シンプルに言うなら、「おしゃれ」とは 「その人や空間に合っていて、洗練された印象を与えるもの」 のことだと考えます。自分のこだわりや個性が感じられるものが、「おしゃれ」と言えるのかもしれません。
だからこそ、「おしゃれ」のカタチは人それぞれ。流行にとらわれすぎず、自分にとって心地よい「おしゃれ」を楽しむのが一番ですよね。
個人的におしゃれだと感じる抽象画作品を3点だけ。
井上陽子さんやタンジサトミさん、エリザ・デフォッセ菊池さんのアートなど、他にも色々おしゃれな作品がありますので是非ご覧ください。