深い藍から、ターコイズ、エメラルド、そして暖かな橙と朱色へと移ろう色彩は、まるで一日の始まりや終わりの空のよう。水平に広がる色の帯が穏やかなリズムを生み、眺める者の心を静かに整えてくれます。


抽象でありながらも、どこか風景を思わせる構成は、観る人それぞれに異なる情景や感情を呼び起こすことでしょう。空間に自然なぬくもりと深みを与える、静かで力強いアートです。
感情や思想を荒々しく押し付けたりすることなく、ふと深呼吸をするように心をリセットできるような、静かで包容力のある作品を創作するアーティスト。個展の開催などを通して、鑑賞者の感性を問うような触媒性の高い作品を発信しながら、平面作品/塑像作品などの制作を淡々と続けている。