画像は大川菜々子さんの動物を描いた木版画
香川県小豆島出身の木版画家・イラストレーター、大川菜々子さんが、当店のために新作の風景画5点を描き下ろしてくださいました。どの風景にも大川さんならではの視点が息づき、穏やかな佇まいが漂う作品が揃っています。
皆さんの心の中にある風景と重ね合わせてご鑑賞ください。
「やさしい朝」
日の出の反射で黄金色に染まる朝の海を描いた作品。海を照らす太陽の光(サンロード)が神々しくも優しく、観るものを包んでくれます。
「朝の待ちあわせ」
山の麓から眺めた、オパールグリーンの空に漂う千切れ雲が印象的な作品。朝の始まりを感じさせてくれますね。
「昼のはじまり」
縹色の海を渡る遊覧船はどこに向かうのでしょう。お昼時のゆったりとした時間の流れを感じる作品。
「昼間のよりみち」
振り幅のあるグレイッシュなワントーンで描かれた風景画。連なる山々の奥に見えるのはリゾートホテルでしょうか。
「ちいさな夜」
連なる山を背景に、消灯したままの灯台と青緑の空に鮮やかに輝く満月、海面に揺らぐ月明かり。全てが絶妙なバランスで配置されています。
高校時代、大川さんは香川県美術展覧会(県展)の洋画部門において、高校生として初の知事賞を受賞し、その才能を早くから高く評価されました。現在は木版画家として活動する傍ら、切り絵やデジタル技法を取り入れた作品制作も手がけています。挑戦を重ね、常に前進し続ける大川さんの活躍にご期待ください。
大川菜々子 / Nanako Okawa
香川県小豆島出身。武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。伝統的な技法を現代的な感性で表現する木版画作家。日常の何気ない物事や風景を、柔らかく曖昧な色使いで温かみのある作品として描き出す。主に都内のギャラリーを拠点に個展やグループ展を開催し、定期的に作品を発表している。