Collection: Chic

落ち着いた色と繊細な描写で、静かな品格を。

Our Artists

This page introduces the artists who provide their works to our store. We feature a diverse group of artists from Japan and around the world, including painters, illustrators, and textile designers, who freely cross the boundaries between art and design, without being confined to traditional categories.

作家紹介
  • 連載:印刷技術の発展がアートに与えたインパクト #1

    連載:印刷技術の発展がアートに与えたインパクト #1

    画像はAIによるイメージです   印刷技術の発展は、アートの在り方を大きく変えてきました。中世ヨーロッパの宗教画から江戸の浮世絵、近代ポスター、そして現代のデジタル印刷やNFTまで。アートは“限られた人のもの”から“誰もが手にできるもの”へと広がり、その価値や楽しみ方も多様化しました。本連載では、印刷とアートの関係を三つの時代に分けてたどります。   第1部:印刷の誕生とアートの大衆化 アートは長い間、王侯貴族や宗教組織といった限られた人々の所有物でした。一点ものの絵画や彫刻は制作に膨大な時間と費用がかかり、飾られる場も教会や城館に限られていたからです。庶民にとって「アートを持つ」という発想自体が存在しなかった時代に、その常識を変えたのが「印刷」でした。 15世紀半ば、ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷(取り外し可能な金属活字を組み、圧力で紙に転写する方式)の普及と並行して、書物の挿絵や宗教版画など木版・銅版によるイメージ印刷も一気に広がります。宗教的な物語や寓意(象徴的な意味や例え話)は、文字を読めない人にも絵を通して伝わるようになりました。写本や一点物に閉じていたイメージが、社会全体に広がり始めたのです。宗教改革やルネサンスの思想がヨーロッパ各地へ拡散した背景にも、この「複製可能なイメージ」の力がありました。 日本でも木版印刷は早くから根づき、奈良時代の百万塔陀羅尼(仏教経典を印刷した現存最古級の印刷物)にまで遡れます。江戸時代に入ると技術は飛躍し、錦絵(多色刷り木版画。色ごとに版を分けて重ね刷りする)として庶民文化の中心に躍り出ます。葛飾北斎の『冨嶽三十六景』や喜多川歌麿の美人画は、鮮やかな色彩と流麗な線で人々を魅了し、価格も比較的手頃でした。町人や職人の家に貼られた浮世絵は、現代のポスターや雑誌に近い存在であり、娯楽や流行の媒介でもあったのです。 ここで重要なのは、印刷がもたらした所有の民主化(一部の人しか持てなかったアートを、多くの人が手にできるようにしたこと)です。都市化や商業の発展とも重なり、絵は市場で流通する商品となりました。版元(現在の出版社に近い存在)が企画を担い、彫師・摺師との分業体制が確立したことで、品質が安定し供給も拡大します。 もちろん「複製はオリジナルの価値を損なうのではないか」という議論も当時からありました。しかし現実には、オリジナルの一点物は象徴的な存在として尊ばれ、複製は文化を広げる媒体として機能するという二重の構造が生まれました。この枠組みは現代まで続き、ポスターやアートプリントの市場に受け継がれています。 印刷は単なる技術革新ではなく、人々の鑑賞体験そのものを変えました。「見るもの」から「持てるもの」へ。この価値観の転換こそが、後に続く近代ポスター文化やグラフィックアート、そして現代のインテリアアートにつながる出発点となったのです。 第2部に続く

    連載:印刷技術の発展がアートに与えたインパクト #1

    画像はAIによるイメージです   印刷技術の発展は、アートの在り方を大きく変えてきました。中世ヨーロッパの宗教画から江戸の浮世絵、近代ポスター、そして現代のデジタル印刷やNFTまで。アートは“限られた人のもの”から“誰もが手にできるもの”へと広がり、その価値や楽しみ方も多様化しました。本連載では、印刷とアートの関係を三つの時代に分けてたどります。   第1部:印刷の誕生とアートの大衆化 アートは長い間、王侯貴族や宗教組織といった限られた人々の所有物でした。一点ものの絵画や彫刻は制作に膨大な時間と費用がかかり、飾られる場も教会や城館に限られていたからです。庶民にとって「アートを持つ」という発想自体が存在しなかった時代に、その常識を変えたのが「印刷」でした。 15世紀半ば、ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷(取り外し可能な金属活字を組み、圧力で紙に転写する方式)の普及と並行して、書物の挿絵や宗教版画など木版・銅版によるイメージ印刷も一気に広がります。宗教的な物語や寓意(象徴的な意味や例え話)は、文字を読めない人にも絵を通して伝わるようになりました。写本や一点物に閉じていたイメージが、社会全体に広がり始めたのです。宗教改革やルネサンスの思想がヨーロッパ各地へ拡散した背景にも、この「複製可能なイメージ」の力がありました。 日本でも木版印刷は早くから根づき、奈良時代の百万塔陀羅尼(仏教経典を印刷した現存最古級の印刷物)にまで遡れます。江戸時代に入ると技術は飛躍し、錦絵(多色刷り木版画。色ごとに版を分けて重ね刷りする)として庶民文化の中心に躍り出ます。葛飾北斎の『冨嶽三十六景』や喜多川歌麿の美人画は、鮮やかな色彩と流麗な線で人々を魅了し、価格も比較的手頃でした。町人や職人の家に貼られた浮世絵は、現代のポスターや雑誌に近い存在であり、娯楽や流行の媒介でもあったのです。 ここで重要なのは、印刷がもたらした所有の民主化(一部の人しか持てなかったアートを、多くの人が手にできるようにしたこと)です。都市化や商業の発展とも重なり、絵は市場で流通する商品となりました。版元(現在の出版社に近い存在)が企画を担い、彫師・摺師との分業体制が確立したことで、品質が安定し供給も拡大します。 もちろん「複製はオリジナルの価値を損なうのではないか」という議論も当時からありました。しかし現実には、オリジナルの一点物は象徴的な存在として尊ばれ、複製は文化を広げる媒体として機能するという二重の構造が生まれました。この枠組みは現代まで続き、ポスターやアートプリントの市場に受け継がれています。 印刷は単なる技術革新ではなく、人々の鑑賞体験そのものを変えました。「見るもの」から「持てるもの」へ。この価値観の転換こそが、後に続く近代ポスター文化やグラフィックアート、そして現代のインテリアアートにつながる出発点となったのです。 第2部に続く

  • アートがもたらす癒しと安らぎについて

    About the healing and comfort that art brings.

    About the healing and peace that art brings.

    About the healing and comfort that art brings.

    About the healing and peace that art brings.

  • 部屋を彩るインテリアのアクセント

    A rich life created by small accents.

    The atmosphere of a room isn't determined solely by major elements like walls, floors, and furniture. Just adding a "pinch" of color or texture can make a space feel much...

    A rich life created by small accents.

    The atmosphere of a room isn't determined solely by major elements like walls, floors, and furniture. Just adding a "pinch" of color or texture can make a space feel much...

  • 【終了】甲府市のウフ フェリア店さまで、a good view のポップアップイベントが開催中

    【終了】甲府市のウフ フェリア店さまで、a good view のポップアップイベントが開催中

    甲府市郊外に佇む雑貨店 「ウフ フェリア店」さまで、a good view のポップアップイベントが開催中です。 店名の「oeuf(ウフ)」はフランス語で“卵”。雑貨を卵にたとえ、「お客様とともに温め、育てていきたい」という想いが込められています。 店内には、暮らしを心地よく彩るキッチン雑貨やインテリア小物、贈り物にぴったりのアイテムが並びます。ナチュラルで温かみのあるセレクトは、手に取るだけで気持ちをやわらげてくれるよう。 甲府の街中から少し足をのばせば、ゆったりとした時間の中で、日常に寄り添う“お気に入り”に出会えるお店です。     ウフ フェリア店店舗住所:  〒400-0046 山梨県甲府市下石田2丁目29−4 フェリアビル1F開催期間: 9/27(土)~  10/19(日)営業時間: 11:00~20:00https://www.instagram.com/oeuf.feria/  

    【終了】甲府市のウフ フェリア店さまで、a good view のポップアップイベントが開催中

    甲府市郊外に佇む雑貨店 「ウフ フェリア店」さまで、a good view のポップアップイベントが開催中です。 店名の「oeuf(ウフ)」はフランス語で“卵”。雑貨を卵にたとえ、「お客様とともに温め、育てていきたい」という想いが込められています。 店内には、暮らしを心地よく彩るキッチン雑貨やインテリア小物、贈り物にぴったりのアイテムが並びます。ナチュラルで温かみのあるセレクトは、手に取るだけで気持ちをやわらげてくれるよう。 甲府の街中から少し足をのばせば、ゆったりとした時間の中で、日常に寄り添う“お気に入り”に出会えるお店です。     ウフ フェリア店店舗住所:  〒400-0046 山梨県甲府市下石田2丁目29−4 フェリアビル1F開催期間: 9/27(土)~  10/19(日)営業時間: 11:00~20:00https://www.instagram.com/oeuf.feria/  

  • 会議室にこそ、アートを飾ろう

    Let's put art in the conference room.

    A meeting room is a space with a slightly tense atmosphere. It can be used for important presentations, meetings with clients, and even as a venue for internal discussions where...

    Let's put art in the conference room.

    A meeting room is a space with a slightly tense atmosphere. It can be used for important presentations, meetings with clients, and even as a venue for internal discussions where...

  • 植物を飾る効果とは? 心と空間を満たす“植物の力”

    What are the effects of decorating with plants?...

    The image is of Ayano Ichinoki's atelier. When did it become common to decorate homes, offices, and stores with plants? It's become so commonplace now that I don't even think...

    What are the effects of decorating with plants?...

    The image is of Ayano Ichinoki's atelier. When did it become common to decorate homes, offices, and stores with plants? It's become so commonplace now that I don't even think...

  • アートポスターの土台を選ぶ――ヴァンヌーボという答え

    Choosing the base for an art poster – the answe...

    When the proof for a new product arrives, I check the color and how the paper texture looks by shining light on it. In the early stages of production, we...

    Choosing the base for an art poster – the answe...

    When the proof for a new product arrives, I check the color and how the paper texture looks by shining light on it. In the early stages of production, we...

  • 「余白」がつくる、アートの美しい飾り方

    「余白」がつくる、アートの美しい飾り方

    画像は小川学さんの作品   壁にアートを飾ると、空間の雰囲気が変わります。  でもその印象は、絵そのものの力だけによるものではありません。  絵のまわりにある“余白”が、作品の存在感をそっと引き立てているのかもしれません。 余白とは、絵の周囲にある「なにもない空間」のこと。  何もないように見えて、実はとても大切な要素です。  このスペースがあることで、絵がより印象的に映り、空間全体にも静けさや呼吸のようなリズムが生まれてきます。 では、余白を生かしてアートを飾るには、どんな点に気をつけるといいのでしょうか。  いくつかのシンプルなコツをご紹介します。   額と額のあいだの距離感を整える 近すぎると窮屈に、遠すぎると散らばった印象に。目安としては5〜15cmほどがバランスよく見えることが多いようです。   飾る高さは“目線”を意識して 壁にアートを飾るときは、人の視線が自然に向かう高さに合わせると、空間が落ち着いた印象になります。特に単独で飾る場合は「目線=立ったときや座ったときの視線の高さ」が目安になります。   家具の上に飾るときは“余白のバランス”もポイント ソファやチェストの上など、家具との組み合わせで飾る場合には、目線に加えて上下の余白にも注目を。家具とアートの距離が近すぎると窮屈に見えてしまいますし、離れすぎてもちぐはぐに。家具と額の下辺の間に適度な余白を持たせ、額の上部と天井との距離とのバランスも整えると、空間に統一感が生まれます。   マットを使ってアートそのものに余白をつくる 作品より一回り大きな額縁にマットを合わせて額装することで、絵のまわりにやわらかな余白が生まれ、作品が引き立ち、飾る場所の印象まで変わってきます。   小さなアートを複数飾るという選択 大きなアートを一枚飾るのも素敵ですが、小さな作品をいくつか組み合わせて飾ることで、空間に軽やかなリズムが生まれます。 複数の作品を並べると、それぞれのあいだに自然な余白ができ、壁全体がひとつのまとまりとして整って見えるようになります。  視線がその「間」を通って流れていくような感覚も、小さなアートならではの心地よさかもしれません。   こうした“余白”が与える効果は、見た目の印象にとどまりません。空間に余白があることで、どこか心が安らぐような雰囲気が漂います。 アートを飾るということは、ただ絵を並べることではなく、そのまわりにどんな空間をつくるかを楽しむことでもあります。小さな作品を、少しずつ、ゆったりとした気持ちで飾っていく。絵と絵のあいだの余白にも目を向けながら、自分なりのリズムで空間を整えていく。そんな過ごし方も、アートとの心地よい付き合い方のひとつかもしれません。...

    「余白」がつくる、アートの美しい飾り方

    画像は小川学さんの作品   壁にアートを飾ると、空間の雰囲気が変わります。  でもその印象は、絵そのものの力だけによるものではありません。  絵のまわりにある“余白”が、作品の存在感をそっと引き立てているのかもしれません。 余白とは、絵の周囲にある「なにもない空間」のこと。  何もないように見えて、実はとても大切な要素です。  このスペースがあることで、絵がより印象的に映り、空間全体にも静けさや呼吸のようなリズムが生まれてきます。 では、余白を生かしてアートを飾るには、どんな点に気をつけるといいのでしょうか。  いくつかのシンプルなコツをご紹介します。   額と額のあいだの距離感を整える 近すぎると窮屈に、遠すぎると散らばった印象に。目安としては5〜15cmほどがバランスよく見えることが多いようです。   飾る高さは“目線”を意識して 壁にアートを飾るときは、人の視線が自然に向かう高さに合わせると、空間が落ち着いた印象になります。特に単独で飾る場合は「目線=立ったときや座ったときの視線の高さ」が目安になります。   家具の上に飾るときは“余白のバランス”もポイント ソファやチェストの上など、家具との組み合わせで飾る場合には、目線に加えて上下の余白にも注目を。家具とアートの距離が近すぎると窮屈に見えてしまいますし、離れすぎてもちぐはぐに。家具と額の下辺の間に適度な余白を持たせ、額の上部と天井との距離とのバランスも整えると、空間に統一感が生まれます。   マットを使ってアートそのものに余白をつくる 作品より一回り大きな額縁にマットを合わせて額装することで、絵のまわりにやわらかな余白が生まれ、作品が引き立ち、飾る場所の印象まで変わってきます。   小さなアートを複数飾るという選択 大きなアートを一枚飾るのも素敵ですが、小さな作品をいくつか組み合わせて飾ることで、空間に軽やかなリズムが生まれます。 複数の作品を並べると、それぞれのあいだに自然な余白ができ、壁全体がひとつのまとまりとして整って見えるようになります。  視線がその「間」を通って流れていくような感覚も、小さなアートならではの心地よさかもしれません。   こうした“余白”が与える効果は、見た目の印象にとどまりません。空間に余白があることで、どこか心が安らぐような雰囲気が漂います。 アートを飾るということは、ただ絵を並べることではなく、そのまわりにどんな空間をつくるかを楽しむことでもあります。小さな作品を、少しずつ、ゆったりとした気持ちで飾っていく。絵と絵のあいだの余白にも目を向けながら、自分なりのリズムで空間を整えていく。そんな過ごし方も、アートとの心地よい付き合い方のひとつかもしれません。...

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