Collection: Natural

ぬくもりのある色調と、自然の気配を描いた作品。

Our Artists

This page introduces the artists who provide their works to our store. We feature a diverse group of artists from Japan and around the world, including painters, illustrators, and textile designers, who freely cross the boundaries between art and design, without being confined to traditional categories.

作家紹介
  • 作家の深堀りコラム | 情景を映し出す人、梅崎健(ELEMENTI ART)

    作家の深堀りコラム | 情景を映し出す人、梅崎健(ELEMENTI ART)

    梅崎さんの作品を見ていると、自然を描いていながら、どこか説明を控えているような印象を受けます。画面は整理され、色や形も必要以上に語りません。そのため、見る側は立ち止まり、ゆっくりと作品と向き合うことになります。   絵との出会い 梅崎健さんが絵を描くことに親しむようになったのは、小学生の頃だそうです。近所の画家に習いながら、スケッチに連れて行ってもらったことがきっかけでした。外で描いているうちに時間を忘れ、気づけば夕方になっていた。その経験を通して、絵を描くことが少しずつ身近なものになっていったとのことです。 武蔵野美術大学へ進学後、在学中にはストックホルムや京都の工芸学校で講習を受講されています。素材への向き合い方や、表現を組み立てる視点について、多くの刺激を受けたと振り返られています。異なる土地や文化の中で学んだ経験は、当時は強く意識していなかったものの、後に振り返ると、現在の制作の土台のひとつになっているように感じられます。   デザインの現場から、制作へ 大学院修了後は企業に入社し、企画部門で主に欧米向けのデザインを担当されました。海外を訪れる機会も多く、仕事を通して数多くのアートに触れる時間を重ねていきます。 クラフト、デザイン、アート。それぞれの分野で得た経験は、すぐに作品として表に現れるものではありませんでしたが、制作に向き合う姿勢や感覚の背景として、少しずつ積み重なっていったように受け取れます。退職後は武蔵野美術大学の客員教授を務め、現在はアート制作を中心に活動されています。 作家として活動を続ける中で、大きな転機となったのが個展やオンラインギャラリーでの経験でした。作品を前にした人から直接感想をもらえたこと、オンラインを通じて作品を迎え入れてくれた方々から前向きな言葉が届いたこと。 絵を通して、それまで接点のなかった幅広い人たちとの交流が生まれたことが、制作を続けていく上での確かな手応えにつながっているようです。   自然をテーマにした表現 梅崎さんの作品には、一貫して自然の情景が描かれています。花の生命力や美しさ、繊細さ。風や波、光、大地の広がり。そうしたモチーフを、そのまま写し取るのではなく、自分なりの解釈を通して画面に落とし込んでいく姿勢がうかがえます。 具象と抽象のあいだを行き来する柔軟さも、作品の大きな特徴のひとつ。花や森、水平線といった形は感じ取れる一方で、細部を描き込みすぎることはありません。形は簡略化され、色や面の重なりによって情景が組み立てられていきます。 構図は一見するととてもシンプルですが、単調な印象は受けません。色のグラデーションやテクスチャーのわずかな違いが画面に奥行きを生み、視線は自然と留まります。近くで見るほど、筆致や滲み、色の重なりが静かに効いていることに気づかされるのです。 明るい色調を用いながらも、落ち着いた空気が保たれている点も印象的です。大胆さと緻密さ、その対比が画面の中で程よく共存しているように感じることができます。   制作の姿勢と日常 制作は自宅で行い、午前中は集中して描き、午後は作業的な工程に充てることが多いとのこと。道具はさまざまな筆に加え、自分で工夫して制作したオリジナルのものも使われています。 描き損じたと感じる部分があっても、それを失敗とは捉えないようにしているそうです。後から振り返ったとき、制作の財産になっていることがあるからだといいます。新しいモチーフや技法に挑戦し続ける姿勢も、そうした考え方に支えられているように感じました。 アイデアが生まれるのは、特別な瞬間というよりも、ふとした場面だそうです。試作中に、海の水平線を眺めているとき、山や地平線の重なりを見たとき、花々の色に目を留めたとき。自然の中にあるわずかな変化が、制作へとつながっていきます。   積み重ねてきた歩み 長年にわたる制作の中で、いくつかの評価も重ねてこられました。2005年にはエプソンカラーイメージングコンテストで佐藤卓賞を受賞。2017年にはタグボートアワードで審査員特別賞を受け、2018年には三井化学の新素材「NAGORI」を活用したデザインコンペで優秀賞を獲得されています。さらに2020年にはMIMARUツーリズムコンペティションのアート部門で優秀賞、2025年には東京建物「Brillia Art Award Wall 2025」を受賞されました。 こうした受賞も、日々制作を続けてきた延長線上にあるものとして受け止められているようです。...

    作家の深堀りコラム | 情景を映し出す人、梅崎健(ELEMENTI ART)

    梅崎さんの作品を見ていると、自然を描いていながら、どこか説明を控えているような印象を受けます。画面は整理され、色や形も必要以上に語りません。そのため、見る側は立ち止まり、ゆっくりと作品と向き合うことになります。   絵との出会い 梅崎健さんが絵を描くことに親しむようになったのは、小学生の頃だそうです。近所の画家に習いながら、スケッチに連れて行ってもらったことがきっかけでした。外で描いているうちに時間を忘れ、気づけば夕方になっていた。その経験を通して、絵を描くことが少しずつ身近なものになっていったとのことです。 武蔵野美術大学へ進学後、在学中にはストックホルムや京都の工芸学校で講習を受講されています。素材への向き合い方や、表現を組み立てる視点について、多くの刺激を受けたと振り返られています。異なる土地や文化の中で学んだ経験は、当時は強く意識していなかったものの、後に振り返ると、現在の制作の土台のひとつになっているように感じられます。   デザインの現場から、制作へ 大学院修了後は企業に入社し、企画部門で主に欧米向けのデザインを担当されました。海外を訪れる機会も多く、仕事を通して数多くのアートに触れる時間を重ねていきます。 クラフト、デザイン、アート。それぞれの分野で得た経験は、すぐに作品として表に現れるものではありませんでしたが、制作に向き合う姿勢や感覚の背景として、少しずつ積み重なっていったように受け取れます。退職後は武蔵野美術大学の客員教授を務め、現在はアート制作を中心に活動されています。 作家として活動を続ける中で、大きな転機となったのが個展やオンラインギャラリーでの経験でした。作品を前にした人から直接感想をもらえたこと、オンラインを通じて作品を迎え入れてくれた方々から前向きな言葉が届いたこと。 絵を通して、それまで接点のなかった幅広い人たちとの交流が生まれたことが、制作を続けていく上での確かな手応えにつながっているようです。   自然をテーマにした表現 梅崎さんの作品には、一貫して自然の情景が描かれています。花の生命力や美しさ、繊細さ。風や波、光、大地の広がり。そうしたモチーフを、そのまま写し取るのではなく、自分なりの解釈を通して画面に落とし込んでいく姿勢がうかがえます。 具象と抽象のあいだを行き来する柔軟さも、作品の大きな特徴のひとつ。花や森、水平線といった形は感じ取れる一方で、細部を描き込みすぎることはありません。形は簡略化され、色や面の重なりによって情景が組み立てられていきます。 構図は一見するととてもシンプルですが、単調な印象は受けません。色のグラデーションやテクスチャーのわずかな違いが画面に奥行きを生み、視線は自然と留まります。近くで見るほど、筆致や滲み、色の重なりが静かに効いていることに気づかされるのです。 明るい色調を用いながらも、落ち着いた空気が保たれている点も印象的です。大胆さと緻密さ、その対比が画面の中で程よく共存しているように感じることができます。   制作の姿勢と日常 制作は自宅で行い、午前中は集中して描き、午後は作業的な工程に充てることが多いとのこと。道具はさまざまな筆に加え、自分で工夫して制作したオリジナルのものも使われています。 描き損じたと感じる部分があっても、それを失敗とは捉えないようにしているそうです。後から振り返ったとき、制作の財産になっていることがあるからだといいます。新しいモチーフや技法に挑戦し続ける姿勢も、そうした考え方に支えられているように感じました。 アイデアが生まれるのは、特別な瞬間というよりも、ふとした場面だそうです。試作中に、海の水平線を眺めているとき、山や地平線の重なりを見たとき、花々の色に目を留めたとき。自然の中にあるわずかな変化が、制作へとつながっていきます。   積み重ねてきた歩み 長年にわたる制作の中で、いくつかの評価も重ねてこられました。2005年にはエプソンカラーイメージングコンテストで佐藤卓賞を受賞。2017年にはタグボートアワードで審査員特別賞を受け、2018年には三井化学の新素材「NAGORI」を活用したデザインコンペで優秀賞を獲得されています。さらに2020年にはMIMARUツーリズムコンペティションのアート部門で優秀賞、2025年には東京建物「Brillia Art Award Wall 2025」を受賞されました。 こうした受賞も、日々制作を続けてきた延長線上にあるものとして受け止められているようです。...

  • 作家の深堀りコラム | 静寂と気配を重ねて──コラージュ作家・井上陽子の世界

    作家の深堀りコラム | 静寂と気配を重ねて──コラージュ作家・井上陽子の世界

    紙や布、そして描かれた線の断片。それらが互いに呼び合うように重なり、画面の中に奥行きある世界を作り出す井上陽子さんのコラージュ作品は、貼り合わせたパーツのわずかなズレや重なり方の差が、作品全体の空気を変えてゆきます。そうした“微細な変化”も、井上さんの作品の特徴だと感じています。 ご本人は「異なる素材が出会うことで新しいモノの見え方が生まれる」と語ります。その視点は素材だけでなく、光と影、言葉や音など日常のあらゆる組み合わせにもつながっているそうです。 実際の作品を見ると、紙片の余白や薄く染められた断片の層がしっとりとした気配を空間に滲ませ、色の重なりだけで気配が立ち上がるように感じさせてくれるのです。   「作品制作を糧にして生きていく」と気づいた出発点 井上さんが本格的に創作へ向き合い始めたのは、美大卒業後の25歳の頃でした。「作品制作以外にやりたいことも、できることもなかった」と率直に語るように、どんな仕事も続かず、気づけば残っていたのは”作る”という選択肢だけだったといいます。それは苦しい状況から生まれた覚悟である一方、作家としての確かな起点になりました。 転機は2008年、雑貨メーカーとのコラボによるマスキングテープが思いがけずヒット。さらに紙ものブームの追い風もあって著書の出版やメディア出演も続き、停滞していたイラストレーター人生が大きく動き出しました。 そして2020年、インテリアショップIDEEとの出会いにより、受注制作中心の働き方から離れ、「作りたいものを作り、展示販売する」という現在のスタイルへ。創作そのものに集中できる環境が整い、作品世界が一段と広がっていきます。   素材を生み出すことから始まるコラージュ 井上さんの作品に独特の深みが宿るのは、使う素材の多くを自ら制作している点にあります。かつては洋書の文字や古紙を中心に用いていましたが、ある時ふと飽和感を覚え、紙や布に絵の具を塗ったり染めたり、オイルパステルで塗りつぶしたりと、素材そのものを生み出す方向へ舵を切りました。 「日々の暮らしの中で、人やモノとの出会い、音、言葉、といった様々なレイヤーやそのコラージュにときめく瞬間が、私の創作の源です。それらが時間をかけて発酵され、『わたし』というフィルターを通して作品となります。」 素材づくりと、日常から湧き上がる感覚とが溶け合い、一枚の作品へと練り上げられていく。そのプロセスそのものが作品の静かな深さにつながっているのでしょう。 また自身のドローイングを分解し、Photoshopで再構成し、シルクスクリーンで刷り、さらに切り刻むという「リ・コラージュ」も行っています。 「貼り合わせることと、プリントの作業が好き」と話すその姿勢は、技法の選択を超えて、思考の整理や感覚の更新といった、創作の内側にある循環のように見えます。 実際の作品には、紙の切り口の荒さや重なりの厚み、インクの密度の揺れなど、素材が持つ“差異の表情”がそのまま残されています。均一に整えるのではなく、違いを違いのまま置くことで、画面に静かな深さが生まれているのだと思います。   日常と地続きの制作リズム 制作は午前から夕方まで。犬の散歩へ出るまでの間に、常時10枚ほどを並行して進めるそうです。アトリエには紙、布、絵の具、蜜蝋、ボンド、カッターなど、多様な道具が自然な秩序で置かれています。 作業中の音の使い分けも印象的です。「手を動かす工程では Podcast を、絵づくりの段階では無音で」と語るように、集中の深さに応じて環境を丁寧に切り替えています。 アイデアが生まれるのは意外にも静かな場所。「眠る前や起きる前のまどろみが一番ひらめく」と言います。旅、散歩、アトリエに差す光など、特別ではない日常の断片がそのまま作品の種になっていく。創作と生活がゆるやかに混ざり合うリズムが、作品に自然な呼吸を与えているのかもしれません。   井上さんのアトリエ “見えないもの”を形にする試みと、作品を迎える人へ 現在は、目に見えない概念や感覚をコラージュでどう表現できるかというテーマに取り組んでいるとのこと。「当たり前のすごさに気付けるような表現を試したい」と話す姿勢には、身近な世界を丁寧に見つめ直す視点があります。 井上さんは「購入してくださることにまず感謝したい」と話します。そのお金で食事をし、画材を買い、旅をする。そしてまた作品が生まれる。その循環を裏切らないように、一点ずつ丁寧に向き合っているそうです。 部屋に飾ったとき、素敵な家具を迎えた時のように「あるだけで、なんだか嬉しい」と感じてもらえたら──そんな静かな願いが、作品の奥に確かに息づいているのです。  ...

    作家の深堀りコラム | 静寂と気配を重ねて──コラージュ作家・井上陽子の世界

    紙や布、そして描かれた線の断片。それらが互いに呼び合うように重なり、画面の中に奥行きある世界を作り出す井上陽子さんのコラージュ作品は、貼り合わせたパーツのわずかなズレや重なり方の差が、作品全体の空気を変えてゆきます。そうした“微細な変化”も、井上さんの作品の特徴だと感じています。 ご本人は「異なる素材が出会うことで新しいモノの見え方が生まれる」と語ります。その視点は素材だけでなく、光と影、言葉や音など日常のあらゆる組み合わせにもつながっているそうです。 実際の作品を見ると、紙片の余白や薄く染められた断片の層がしっとりとした気配を空間に滲ませ、色の重なりだけで気配が立ち上がるように感じさせてくれるのです。   「作品制作を糧にして生きていく」と気づいた出発点 井上さんが本格的に創作へ向き合い始めたのは、美大卒業後の25歳の頃でした。「作品制作以外にやりたいことも、できることもなかった」と率直に語るように、どんな仕事も続かず、気づけば残っていたのは”作る”という選択肢だけだったといいます。それは苦しい状況から生まれた覚悟である一方、作家としての確かな起点になりました。 転機は2008年、雑貨メーカーとのコラボによるマスキングテープが思いがけずヒット。さらに紙ものブームの追い風もあって著書の出版やメディア出演も続き、停滞していたイラストレーター人生が大きく動き出しました。 そして2020年、インテリアショップIDEEとの出会いにより、受注制作中心の働き方から離れ、「作りたいものを作り、展示販売する」という現在のスタイルへ。創作そのものに集中できる環境が整い、作品世界が一段と広がっていきます。   素材を生み出すことから始まるコラージュ 井上さんの作品に独特の深みが宿るのは、使う素材の多くを自ら制作している点にあります。かつては洋書の文字や古紙を中心に用いていましたが、ある時ふと飽和感を覚え、紙や布に絵の具を塗ったり染めたり、オイルパステルで塗りつぶしたりと、素材そのものを生み出す方向へ舵を切りました。 「日々の暮らしの中で、人やモノとの出会い、音、言葉、といった様々なレイヤーやそのコラージュにときめく瞬間が、私の創作の源です。それらが時間をかけて発酵され、『わたし』というフィルターを通して作品となります。」 素材づくりと、日常から湧き上がる感覚とが溶け合い、一枚の作品へと練り上げられていく。そのプロセスそのものが作品の静かな深さにつながっているのでしょう。 また自身のドローイングを分解し、Photoshopで再構成し、シルクスクリーンで刷り、さらに切り刻むという「リ・コラージュ」も行っています。 「貼り合わせることと、プリントの作業が好き」と話すその姿勢は、技法の選択を超えて、思考の整理や感覚の更新といった、創作の内側にある循環のように見えます。 実際の作品には、紙の切り口の荒さや重なりの厚み、インクの密度の揺れなど、素材が持つ“差異の表情”がそのまま残されています。均一に整えるのではなく、違いを違いのまま置くことで、画面に静かな深さが生まれているのだと思います。   日常と地続きの制作リズム 制作は午前から夕方まで。犬の散歩へ出るまでの間に、常時10枚ほどを並行して進めるそうです。アトリエには紙、布、絵の具、蜜蝋、ボンド、カッターなど、多様な道具が自然な秩序で置かれています。 作業中の音の使い分けも印象的です。「手を動かす工程では Podcast を、絵づくりの段階では無音で」と語るように、集中の深さに応じて環境を丁寧に切り替えています。 アイデアが生まれるのは意外にも静かな場所。「眠る前や起きる前のまどろみが一番ひらめく」と言います。旅、散歩、アトリエに差す光など、特別ではない日常の断片がそのまま作品の種になっていく。創作と生活がゆるやかに混ざり合うリズムが、作品に自然な呼吸を与えているのかもしれません。   井上さんのアトリエ “見えないもの”を形にする試みと、作品を迎える人へ 現在は、目に見えない概念や感覚をコラージュでどう表現できるかというテーマに取り組んでいるとのこと。「当たり前のすごさに気付けるような表現を試したい」と話す姿勢には、身近な世界を丁寧に見つめ直す視点があります。 井上さんは「購入してくださることにまず感謝したい」と話します。そのお金で食事をし、画材を買い、旅をする。そしてまた作品が生まれる。その循環を裏切らないように、一点ずつ丁寧に向き合っているそうです。 部屋に飾ったとき、素敵な家具を迎えた時のように「あるだけで、なんだか嬉しい」と感じてもらえたら──そんな静かな願いが、作品の奥に確かに息づいているのです。  ...

  • 版画作家 大川菜々子さんの新作が届きました。

    版画作家 大川菜々子さんの新作が届きました。

    今回の新作は、富士山や並木道、田園風景など、誰もが一度は心に思い浮かべたことのある風景を題材にしています。実際に訪れた記憶がある方には、そのときの空気や時間がそっと重なり、初めての場所であってもどこか懐かしさを感じさせてくれるはずです。 大川菜々子さんは、風景をそのまま描くのではなく、色と形を通して「印象」や「余韻」をすくい取るように表現しています。日常の空間に静かに寄り添い、見るたびに異なる感情を呼び起こすシリーズです。   画像は「富士山」。雄大な富士山と紅葉のコントラストが美しい一枚です。     画像は「銀杏並木」。ベンチに座って景色を眺めているような、静かで豊かな時間が流れるアートワークです。     画像は「田園」。大川さんならではの素朴で優しい色使いが、どこか懐かしい日本の原風景を思い出させてくれます。     大川菜々子 / Nanako Okawa香川県小豆島出身。武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。伝統的な技法を現代的な感性で表現する木版画作家。日常の何気ない物事や風景を、柔らかく曖昧な色使いで温かみのある作品として描き出す。主に都内のギャラリーを拠点に個展やグループ展を開催し、定期的に作品を発表している。

    版画作家 大川菜々子さんの新作が届きました。

    今回の新作は、富士山や並木道、田園風景など、誰もが一度は心に思い浮かべたことのある風景を題材にしています。実際に訪れた記憶がある方には、そのときの空気や時間がそっと重なり、初めての場所であってもどこか懐かしさを感じさせてくれるはずです。 大川菜々子さんは、風景をそのまま描くのではなく、色と形を通して「印象」や「余韻」をすくい取るように表現しています。日常の空間に静かに寄り添い、見るたびに異なる感情を呼び起こすシリーズです。   画像は「富士山」。雄大な富士山と紅葉のコントラストが美しい一枚です。     画像は「銀杏並木」。ベンチに座って景色を眺めているような、静かで豊かな時間が流れるアートワークです。     画像は「田園」。大川さんならではの素朴で優しい色使いが、どこか懐かしい日本の原風景を思い出させてくれます。     大川菜々子 / Nanako Okawa香川県小豆島出身。武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。伝統的な技法を現代的な感性で表現する木版画作家。日常の何気ない物事や風景を、柔らかく曖昧な色使いで温かみのある作品として描き出す。主に都内のギャラリーを拠点に個展やグループ展を開催し、定期的に作品を発表している。

  • 版画の魅力徹底解説|歴史・技法・若手作家の革新

    A Comprehensive Explanation of the Allure of Pr...

    Among the fine arts, printmaking is a genre with a long history and unique appeal. As exemplified by ukiyo-e woodblock prints and copperplate engravings, the characteristic of being able to...

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  • 作家の深堀りコラム | 米津祐介という絵描き

    An artist named Yusuke Yonezu

    When you look at Yusuke Yonezu's paintings, you sense a sense of tranquility that makes the viewer's mind suddenly stop and begin to think, even though the subjects depicted are...

    An artist named Yusuke Yonezu

    When you look at Yusuke Yonezu's paintings, you sense a sense of tranquility that makes the viewer's mind suddenly stop and begin to think, even though the subjects depicted are...

  • 連載:印刷技術の発展がアートに与えたインパクト #3

    Series: The Impact of the Development of Printi...

    The image is an AI-generated image. Part 3: Digital printing and the new phase of contemporary art With the spread of computers in the second half of the 20th century,...

    Series: The Impact of the Development of Printi...

    The image is an AI-generated image. Part 3: Digital printing and the new phase of contemporary art With the spread of computers in the second half of the 20th century,...

  • 連載:印刷技術の発展がアートに与えたインパクト #2

    Series: The impact of the development of printi...

    The image is an AI-generated image. Part 2: Modern Printing and the Expansion of Artistic Expression In the 19th century, printing went beyond being a simple means of reproduction and...

    Series: The impact of the development of printi...

    The image is an AI-generated image. Part 2: Modern Printing and the Expansion of Artistic Expression In the 19th century, printing went beyond being a simple means of reproduction and...

  • 連載:印刷技術の発展がアートに与えたインパクト #1

    Series: The impact of the development of printi...

    The image is an AI-generated image. The development of printing technology has dramatically changed the nature of art. From medieval European religious paintings to Edo-period ukiyo-e prints, modern posters, and...

    Series: The impact of the development of printi...

    The image is an AI-generated image. The development of printing technology has dramatically changed the nature of art. From medieval European religious paintings to Edo-period ukiyo-e prints, modern posters, and...

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