アートを見ることは、私たちの脳にさまざまな影響を与えると言われています。専門的な研究も多くありますが、ここでは調べた範囲で、アート鑑賞が脳にどのような働きをもたらすのかを紹介します。
1. 感情が動く
アートを鑑賞すると、作品の色や形、表現が私たちの心に影響を与えます。感動したり、楽しくなったりするのは、脳の「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」という感情をつかさどる部分が活発になるためです。
2. 視覚情報を処理する
目で見たものは、脳のさまざまな領域で処理されます。色や形、奥行きなどを分析し、作品の雰囲気や意味を理解するのです。
3. 考える力が刺激される
アートを理解しようとすると、脳の「認知機能(にんちきのう)」が働きます。特に、抽象的な作品を見て「これは何を表現しているのだろう?」と考えることで、脳の柔軟性が高まります。
4. 喜びや快感を感じる
美しいアートを見たときに「いいな」と感じるのは、脳の「報酬系(ほうしゅうけい)」という部分が活性化するためです。この部分は、おいしいものを食べたときや、楽しいことをしたときにも働くので、アート鑑賞が気持ちのよい体験になるのです。
5. 共感する力が高まる
「ミラーニューロン」という神経細胞があり、これは他の人の気持ちを理解するときに働きます。アートを見ると、このミラーニューロンが活発になり、作品に込められた感情やメッセージをより深く感じ取れるようになります。
6. 集中力が高まる
アートをじっくり見るには、注意を向けて細部を観察する必要があります。作品の細かい部分や背景に込められた意味を読み取ろうとすることで、集中力が鍛えられます。
では、仮に好みではないアートを鑑賞した場合、脳はどのように作用するのでしょうか? こちらはあまり参考になる資料が見つからなかったので、チャットGPTに聞いてみました。(2025年3月更新)
好みではないアートを鑑賞すると、脳はどう作用するのか?
アートの鑑賞は主観的な経験であり、好みではないアートを見たときでも脳はさまざまな反応を示します。これには、生理的な脳の働きと、学習や感情の変化が関係しています。
1. 脳の働きと初期反応
好みではないアートに触れると、脳はまず感情的な反応を示します。
- 扁桃体(へんとうたい):不快感や違和感を覚えた場合、脳の扁桃体が反応し、ネガティブな感情を引き起こすことがあります。
- 視覚野(しかくや):どんな作品でも視覚情報として処理されますが、興味が持てないと脳の注意がそれやすくなります。
- 側坐核(そくざかく):好きなアートを見ると報酬系(快感を感じる部分)が活性化しますが、好みでない場合はこの働きが弱くなり、面白みを感じにくくなります。
2. 認知的な挑戦と学び
しかし、好みではないアートを見ることは、脳にとって単なる「不快な体験」ではなく、新しい情報を処理し、学びを得る機会にもなります。
- 前頭前野(ぜんとうぜんや):アートの意図を理解しようとすることで、脳の分析的な思考が活性化されます。「なぜこの作品は評価されるのか?」「自分は何が気に入らないのか?」と考えることで、思考の幅が広がります。
- 海馬(かいば):繰り返し見ることで、以前は理解できなかったスタイルやアプローチが「学習」され、新たな視点で作品を捉えられるようになることもあります。
3. 視野の広がりと感情の変化
好みではないアートを鑑賞すると、自分の既存の価値観とは異なる表現に触れることになります。この経験は、以下のような変化をもたらすことがあります。
- 異なる視点を受け入れる力:理解しにくいアートに対しても、「こういう表現の仕方もあるんだ」と考えることで、柔軟な思考が養われます。
- 新奇性への興味:脳は「未知のもの」に対して好奇心を持ちやすく、新しい表現に触れることで、これまで気づかなかった美しさや意味を発見することができます。
- 共感とコミュニケーション:他者と意見を交わすことで、異なる感性や価値観に触れ、コミュニケーションの幅が広がることもあります。
4. まとめ
好みではないアートを鑑賞すると、最初は違和感や退屈さを感じることもありますが、脳は無意識のうちにその作品を分析し、新しい情報を学ぼうとします。
また、視野を広げ、異なる表現を理解するきっかけとなることもあります。
要するに、「好みでないアートを観ることは、脳にとって小さな挑戦」であり、それが結果的に新しい発見や感性の成長につながる可能性があるのです。
ざっとこんな感じです。予想はしてましたが、好みにかかわらずアート鑑賞は脳を刺激し、感情や思考を豊かにする体験なんですね。もちろんここでいうアートとは、必ずしも絵画や写真だけではありません。アートに関しての概念は「Art(アート)って何?」でも論じておりますので、ぜひご一読ください。