フクロウって縁起が良い、幸運の動物とされる理由

フクロウって縁起が良い、幸運の動物とされる理由

フクロウはその神秘的な姿や静かな飛行から、古くから多くの文化で特別な存在とされてきました。日本では「不苦労(ふくろう)」や「福来郎」という当て字を使い、苦労しない、福が来る、または物事がスムーズに進む象徴として親しまれています。フクロウが持つ「見ることの力」は、未来を見通す力や知恵を象徴しており、そのような力を持つと信じられていることが、縁起が良いとされる理由の一つです。

当店でも人気の高いアートですが、米津さん、adoさんに加え、小川さんのフクロウが仲間入りしましたので、「フクロウが縁起が良い、幸運の動物とされる理由」について調べた、私なりの見解をお伝えします。

 

エジプト神話におけるフクロウ

エジプト神話では、フクロウは異世界とのコミュニケーションを可能にする存在とされ、「神秘的な霊的力」を象徴しています。そのため、フクロウは予言者として扱われ、未来の出来事を予知する力を持つと信じられてきました。この神秘的な力が、フクロウが縁起物とされる一因です。

 

 ローマ神話の知恵の象徴

ローマ神話に登場する女神ミネルヴァ(ギリシャ神話ではアテナ)は、知恵、芸術、戦略を司る存在として知られています。彼女の肩にフクロウがとまっている光景がよく描かれていますが、これはフクロウが「知恵」の象徴とされているためです。この象徴性から、フクロウは知識や洞察を象徴する動物とされ、幸運をもたらす存在として広く認識されています。

 

フクロウの頭は1回転する?

フクロウは首を270度まで回転させることができ、ほぼ360度の視界を持つとも言われています。この特徴は、物事を広い視点で見通す能力を象徴しています。また「お金に困って首が回らない」という表現がありますが、フクロウの場合は首が270度回ることに掛けて「お金に困ることが無い」なんて言われたりします。つまり、フクロウは困難に直面することなく、常に状況を冷静に見渡せる存在とされています。 

 

驚異的な視力!

フクロウは昼間でも優れた視力を持ち、夜になるとその視覚能力がさらに向上します。この特性から、フクロウは「どんな小さな幸せも見逃さない」とされ、細かな幸せを大切にする姿勢が象徴されています。これもまた、フクロウが幸運をもたらす動物として考えられる理由の一つです。

 

フクロウは「森の賢者」

ヨーロッパでは、フクロウは「森の賢者」として尊敬されてきました。映画や物語の中で、フクロウは「賢者」「知識を持つ長老」として描かれることが多く、その知恵と深い洞察力は、多くの人々に影響を与えてきました。この象徴的な存在が、フクロウを幸運を呼ぶ動物として位置づけています。

 

いかがでしたか?

これらの理由で、フクロウは「縁起が良い、幸運の動物」とされてきました。もちろん少数ですが縁起が悪いとされている国や地域もありますので、世界中で人気モノというわけではありません。日本でも江戸時代にはあまり評判が良くなかったようです。夜行性という性質や鋭い目つきは、ある文化では神秘的で賢いと評価される一方、別の文化では闇と結びつけられることがあります。地域や時代、文化によってフクロウへの評価が異なることを理解すると、フクロウの象徴性がいかに多様であるかが分かりますね。

フクロウの冷静さや落ち着いた姿勢は、アートとして飾ることで、部屋の雰囲気に知的で落ち着いた印象を演出することができます。知恵や幸運、先見の明を象徴する存在として、私たちの生活に心の平穏とポジティブな影響を与えてくれるでしょう。 

 

HAyU.小川学さんの「FUKUROU」

 

ado 渡辺真希子さんの「フクロウ」

 

米津祐介さんの「シロフクロウ」

 

 

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